桜着物工房の鈴木富佐江さんのエッセイ(致知出版)です。
鈴木さんの考案された造り帯は有名ですし、雑誌やNHKラジオなどでご存知の方も多いと思いますが、実際にご本人にお会いしてみると、御年を感じさせない凛とした、とても素敵な方でした。近年は郷里の歴史などの研究にも勢力的に活動されているとのことです。
私が卑弥呼や臺与の絵を描いているということで、アトリエまで絵を観にこられ、今回、こちらの本にも掲載されています。ご依頼を受けて、四国の伝承に出てくる馬上の臺与と、邪馬台国の宮殿の挿絵も描いています。(大きな画像は提示できませんが。。。)
邪馬台国の時代に騎馬の風習はなかったとされていますし、臺与は卑弥呼と同じに巫女であったと思うのですが、ご依頼を受けた伝承の歌の通りに描くと、どう考えても、古墳時代の札甲のような鎧に、払子のようなものをつけた兜、そして槍を持って騎乗した勇ましい少女の姿になります。神功皇后かジャンヌ•ダルクのような感じです。