時代は酷熱の夏の状態だ。汗と努力の時代だ。最も人物を錬りきたえなくてはならない。暑いからといって木の蔭ばかりに午睡の夢をむさぼるようでは、神様の目から見られたら糞尿の中の虫の用にも及ばぬと見られるだろう。青年には、活動の世界が無限にある。理屈をいうてやらぬだけであって、やろうと思えば身体はいくらあっても足りないはずだ。
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青年は行動の時代だ。口ばかり達者になるようなものは相手になるな。黙々として汗している人物こそ、語るに足る人物だ。千里の遠き空ばかりに目をつけて、一足一足が地についていない。万里の道も一歩から始ることを忘れてはならない。
「海潮」昭和25年4月号
