人の心が平和と喜びと慈みに充ちて居る時、即ち愛善の精神に満たされて居る時には、その五体から明紫の霊光を放射するものである。此の明紫の霊光に包まれると、人間は勿論、動物植物に至るまで、その精神的物質的生長力が旺盛になって来るのである。故に子女を養育するに際しては勿論であるが、動物を飼育し植物を栽培するに当っても、常に愛の心を以てせなければ正しい結果を齎すことは出来ないものである。

又人の心が乱れ、悲しみと憎悪に満ちて居る時、即ち愛悪の精神が漲って居る時には、その五体から暗赤の色を放射するものである。これは常に破壊性殺害性の力を有するものであって、其の為に刺戟を受けると、精神的にも物質的にも生長力を阻害されるものである。人によって何となく衣類器具等を汚し損する人がある。これも右の如き破壊的色素の一つの働きである。而して斯かる愛悪の霊的色素が段々と天地に充満して来ると、その結果肉体的には病を発生し、精神的には不安懊悩を誘発するに至るものである。
出口王仁三郎著『惟神の道』,天声社,昭和10.12.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1137357