他の教を信仰、それで満足している人であったら、無理に大本に引き入れなくてもよい。さう云ふ人に出会った時は、その人の信ずる教のよい点のみを挙げて生命を与へたらよいのである。祝詞の『善言美詞の神嘉言を以て、神人を和め』でやったらよいのである。
右のやうな態度であった時には、既成宗教に慊らない人は、入るなと言っても入信したくなってくるものである。凡て如何なる宗教であらう共、世を利し、人を益し、天国を建設するを以て目的とせないものはないのであるから、其美点のみを調べて、其点を讃める様にするのである。

『出口王仁三郎全集』第2巻,高木鉄男,昭和9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1138063