猥に動物を屠殺して食料に供給するのは、神聖なる皇典に垂示し玉へる天理人道に違反する悪魔の行為である。即ち皇典の御垂示に因れば、動物中人生経綸の労力を補助すべき種類のものと、肉体を食用に供すべきものとの二つの種類があって、前者は多くは陸上動物である。後者は多く水産動物である。古来屠殺的弱肉強食を為す事を敢て憚らなかったのは、天理と人道の不明なりしに起因したのである。第一に食料の根本問題から解決せなければ、世界の平和を期するも、救世安民の経綸を実現する事も出来ないのであるが、一度神聖なる祖宗の御遺訓と神訓を拝すれば、忽ち解決が付く筈である。
『出口王仁三郎著『皇道維新と経綸』,天声社,昭和9.10.国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/1137505』