3月1日
3月1日 皆様、いつも私たち家族を温かく見守り、励ましてくださり、本当にありがとうございます。
先週は月に一度の定期外来診察がありました。11月の検査の時にはレントゲンを行うことができなかったということで、今回はレントゲンを撮り、心臓の大きさの変化を調べることになりました。また、併せて心電図と心エコーの検査も行いました。
愛はどんな検査であっても、怖がって泣き叫び、暴れてしまうので、麻酔などで眠らせて進めることができない限り、これまではどの検査も行わずにきたのですが、今回は前回の診察の際に主治医の先生から「次回はエコーをやるからね。頑張れるかな?」と繰り返し尋ねられ、心構えをしてくるように言われていましたので、眠らせずに検査に挑戦することとなりました。
前もってわかってはいても、やはり検査は嫌なようで、愛は最初の心電図の検査の時には泣きべそをかいていましたが、検査技師さんがにこやかに話しかけ、愛の緊張をほぐしながら進めてくださったおかげで、今回初めて薬を使わずに全ての検査を終えることができました。そして検査を頑張ったことを先生や看護師さんに褒めていただいたので、最後は愛もとても嬉しそうに「今日は病院楽しかった」と話していました。
そして検査の結果、心機能の回復具合を見る駆出率、EFの数値は約54%と11月の検査結果と変わらないものの、レントゲンによって愛の心臓が、健康な人の心臓とあまり変わらないくらいにまで小さくなったことがわかったので、心機能を助けるために飲んでいたブロプレスという薬の服用を止めてもよいでしょうという診断が出ました。一度に全部止めてしまうと、反動が出るかもしれないということで、今回は今までの半分の量に減らすことになりましたが、来月の診察の後にはブロプレスの服用が無くなります。手術前に冠動脈の異常があった、左心室の筋肉の動きはまだ悪く、先生からは、駆出率はこれ以上改善されないかもしれないというお話もあり、まだまだ安心できる状態ではありませんが、このように少しずつでも、愛の心機能が回復してきていると実感できるのは、親として本当に嬉しく、看病の励みになります。また、レントゲンに映し出された現在の愛の心臓の形を見せてもらい、これまでずっと左のわき腹にくっついてしまう位に肥大していたものが、ちゃんと体の中心に向かって縮んでいることを確認できた時には、愛の心臓がこれほどまでに回復するとは想像していなかったので、それは本当に本当に、涙が出るほど嬉しい驚きでした。
心臓の回復と共に、愛は日増しにやんちゃになってきています。親が思いもよらないようないたずらをすることもあり、叱ったりたしなめたり、その目まぐるしい毎日に、時々愛が病気であることを忘れてしまいそうになることもあります。愛の健康ばかりでなく、その成長に悩むことができるようになってきたのは、本当に幸せなことだと思いますが、季節の変わり目で気候が不安定になりやすい時期でもありますので、気を緩めることなく、尚一層、愛の健康管理に努めていきたいと思います。
光一・玲子