https://www.hokkaido-np.co.jp/article/239120

 

北海道新聞

2018/10/18

犬殺処分5年連続ゼロ 17年度の旭川市動物愛護センター 猫は不妊去勢奏功で1匹

 
 

 捨てられた犬や猫を収容する旭川市動物愛護センター「あにまある」の2017年度の犬の殺処分数が5年連続でゼロとなった。道内の保護施設では最長。猫は前年度の66匹から大幅に減り、1匹だった。飼い主のいない「地域猫」を対象に行う不妊去勢の手術やボランティアによる譲渡会などの取り組みが効果を上げている。

 

 昨年度の収容数は犬が前年度と比べ7匹減の116匹、猫が同21匹減の380匹。センターによると飼い主が高齢者で、介護施設に転居するため飼うことが難しいという理由で引き取ることが多いという。

 

 センターは12年9月に市郊外から中心部に移転。施設が新しくなったことに伴い、猫や犬など多いときで約70匹の収容が可能になり、時間をかけて譲渡先を探せるようになった。また中心部にあるため見学者も多く、年間約3千人が訪れており、飼い主も見つかりやすく、犬の殺処分は移転以降ゼロが続いている。

 

 猫の殺処分は移転してから最も少なくなり、処分された1匹はけがを負って衰弱が著しい状態だった。減った背景には、センターが繁殖を抑えるため、飼い主のいない猫を対象に不妊去勢手術を進めてきたことがある。取り組みを始めた13年度からの5年間で、手術件数は千件を超えたという。加えてセンターの担当者は「ボランティア団体の力も大きい」と話す。

 

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