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私たちは猫が大好きだが、長い間「実用品」「虐待対象」扱いしていた

Newsweek

2018/05/08

 
 
 
記事の一部を転記・・・
 

<猫と人間の関係には4000年もの長い歴史があり、今や世界的な「猫ブーム」になっている。だが『猫の世界史』によれば、猫が家族の一員として確固たる地位を得たのは、比較的最近のことらしい>

 

いわゆる「猫ブーム」は、今や世界的な潮流であるらしい。一昔前までは、ペットといえば犬だったのが、昨今、世界のあちらこちらで、頭数において飼い猫が飼い犬を上回るという現象が起きている。このことの直接的な要因には、現代の生活スタイルに猫がマッチしている、という現実的な事情が絡んでいる。

 

しかし、『猫の世界史』(筆者訳、エクスナレッジ)においてキャサリン・M・ロジャーズは、そのような面に言及しつつも、人々の猫に対する見方の変化を、「猫ブーム」の最も大きな理由として挙げている。

 

本書は、有史以来、人間が猫のことをどのように捉えてきたかを、歴史、文学、美術、映画を通じて、ときに科学史への視点も交えながら考察し、最終的に現代の私たちの立ち位置にまで導こうという、壮大な試みである。

 

歴史上、猫の記述が最初に現れたのは紀元前2000年頃のエジプトである。古代エジプト人は猫をペットとして愛好しただけでなく、豊穣の女神としても崇めていた。しかし、このように猫が大切にされたのは歴史的には例外と言える。

 

古代ギリシャ、ローマにおいても、「ネズミを捕るための尾の長い動物」を指す言葉はあったが、それにはイタチも含まれていたらしい。つまり、大して認知されていなかったわけだ。

 

後にネズミ対策として一般に飼われるようになった後も、状況はさほど変わらなかった。猫を飼う習慣は西から東へと広まっていったが、たいていの地で猫は単なる実用品であり、ペットとして愛情を注ぐ対象ではなかったのである。

 

実用品としての猫には、虐待の対象という面もあった。世界のあちこちで、悪を追い払う年中行事、思いつきの鬱憤晴らしのいずれにおいても、焼かれたり、吊るされたりと散々な目に遭ってきたのである。

 

・・・転記終了