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下野新聞 2016/09/19
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20160919/2452250
ルポ・民間団体の犬猫「譲渡会」 殺処分ゼロへ、地道に命つなぐ
県内で年々減少している犬、猫の殺処分数。それでも2015年度は犬359匹、猫493匹もの命が殺処分された。こうした不幸な犬、猫を減らしたいと、動物保護団体などが奮闘している。県内各地で新しい飼い主を見つける譲渡会が開かれ、ただ一つの命を地道な活動でつないでいる。20日から動物愛護週間。
4日午前10時、那須塩原市内の飲食店駐車場内。休憩施設の軒下に、ペット用のケージやサークルが次々と並べられた。県北を拠点に活動する「西那須野いぬねこ里親会」が毎週日曜日に開く里親会が始まった。
参加したのは、成犬3匹、子猫12匹。飼い主が見つかるまでの間、世話をする各地の「一時預かり」ランティアが連れてきた犬、猫たちだ。
「飼い主は、留守中のエアコン代がもったいないからと、この子を見放しました」と話すのはクリーム色のミニチュアダックスフントを連れた同市の男性。「犬たちを取り巻く悲しい現実を知り、自分にも何かできることはないか」とボランティアを始めたという。
隣の家で繁殖した子猫6匹をケージに入れ、抱えてきたさくら市の女性は「避妊去勢手術もしないで餌を与えて、増えたら『野良だから家には関係ない』って。無責任過ぎる」と嘆く。
同会の富田勇一郎(とみたゆういちろう)代表(39)は、業者が飼育放棄した犬や捨て犬・猫などを保護し、11年に会を立ち上げてから約300匹を譲渡してきた。現在も200匹近い犬、猫が新たな家族を待つ。
曇天の下、会場には次々と家族連れや親子が訪れ、「かわいい」などと言って実際に子猫を抱いたり、犬と触れ合ったりした。しかし残念ながら、この日は1匹も決まらなかった。
それでも富田代表は「大切なのは数ではない」と言い切る。