Sippo 2016/01/06

http://sippolife.jp/article/2016010400005.html


ペット連れて避難、県が行動指針策定 
大規模災害時、態勢づくり /静岡県



 静岡県は9日、大規模災害時にペットが飼い主と一緒に避難するための行動指針を策定したと発表した。被災した飼い主や行政、獣医師、動物の救護活動に従事するボランティアなどの関係者に、飼い主とペットが同行避難する場合に求められる対策を求め、避難所が飼い主とペットを受け入れる態勢をつくるという。

 

 2011年の東日本大震災で被災した自治体では、多くの飼い主がペットを置いたまま避難した。ペットの餓死や野生化がみられたほか、避難所でのペット飼育をめぐるトラブルなどが問題となった。

 

 静岡県衛生課によると、今回の行動指針は東日本大震災を教訓として、13年に環境省が示したペットと一緒に避難することを勧める指針に沿って作成した。被災・負傷した動物の保護や、ペットを「家族の一員」とする被災者の心のケア、人の手を離れた動物の安全管理などを目的としている。

 

 飼い主は大規模災害時にペットと一緒に避難所に向かい、避難所で他の被災者と共同生活を送る場合は、人の居住空間とは別に定められたペットスペースで、飼い主自身がペットを管理する。行政や獣医師、ボランティアは食料配布や医療などの面で飼い主を支援する。ペットスペースは、屋外のテントや屋根のある場所を想定する。

 

 静岡県によると、県内35市町のうち、ペットの受け入れが可能な避難所の運営マニュアルがあるのは5市町にとどまる。県内で飼い主と一緒に避難するペットの数は、南海トラフ地震の大規模災害発生から1週間後にイヌ7万匹、ネコ5万匹の合計で最大12万匹が想定されるという。

 

 今後、静岡県は各市町に避難所でのペットの受け入れ態勢やマニュアルを整備するように求める。

 

 

ボランティア育成など急務

 

 静岡県の行動指針では、静岡県動物保護協会やボランティア関係者なども、災害時の連携を期待されている。

 

 静岡県動物保護協会は、飼い主やペットを対象にした講座に災害対策の項目を加え、避難の訓練を始めている。災害が起こる前に、移動用のケージやキャリーバッグに慣れさせる、身元確認ができる名札などを身につける、7日分のえさや水を備蓄する、といった準備を呼びかけている。

 

 静岡県の第4次被害想定で、県内の避難所は1千カ所以上に及ぶ。同協会の斎藤俊夫事務局長(60)は「飼い主やペットと、他の避難者やスタッフとの間を取り持つ避難所用ボランティアの育成が急務だ」という。投薬や治療が必要なペットも多い。地域の自主防災組織との連携も必要だと話す。

 

 

(朝日新聞2015411日掲載)



 

静岡県 健康福祉部 H27.4.17
https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-030/buchoushitsu/buchotalk20150413.html

「災害時における愛玩動物対策行動指針」を策定しました。

平成23年に発生した東日本大震災の被災自治体の中には、飼い主がペットを置いて避難した場合や避難所等での動物飼養を可能とするための取り決めがなされていなかったため、発災後の対応に苦慮した事例が多くみられました。

 このため、本県では、飼い主及び動物救護活動従事者の安全確保を第一とした上で、飼い主とペットの同行避難が的確に実施されるよう、新たに「災害時における愛玩動物対策行動指針」を策定しました。

災害時における愛玩動物対策行動指針(全42ページ)
https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-510/seiei/documents/koudoushishinnhonnbunn.pdf