そして一路、奈良方面に南下してやってきたのはベタ中のベタ、奈良公園。
鹿がマジでそこら中にいすぎてウケる
更にベタベタに大仏様も拝観させて頂く。
デカ過ぎてウケる
観光はこのくらいにしておいて目的地へ向かいます。
山道をひた走り辿り着いたのは山添村にあるこちら
ume,yamazoeさん!
こちらにサウナを作るというお話を聞いたのが今年の春先。
我々SOTも微力ながら
クラウドファウンディング協力させて頂いたりしたのですが、先日、このコロナ渦のなか見事に完成されたという事で、是非行きたいと思っていたのだ。
ちなみに今回、急に決めたのと、そもそも僕は友達が少なくて一緒に行ってくれる人が誰もいなかった為
事前に「1人でも大丈夫ですか?」と問い合わせたら
基本的にはやってないけど、と前置きしつつ快く受け入れて下さいました。
オーナーの梅守さんから
「オープンしてから、1人ぼっちでいらっしゃったのは虚弱さんで3組目です」
という話を聞いた。
確かに、1人だと料金も割高になってしまいますからね〜
ぼっちは相当な覚悟を持って行くのが良いでしょう。
ホテル入り口までの坂道は結構難易度が高く、
運転が絶望的に下手な僕はさっそく梅守さんの手を煩わせる事になってしまった。
丁寧な誘導ありがとうございます。
チェックインの手続きを済ませて早速サウナに案内して頂く。
まんまフィンランドの森のサウナ小屋じゃないか!
行った事ないけど
この光景だけで大体ととのってしまったのでもう帰ろうかと思いましたが、
本当に帰ってしまってはもったいないですね。
サウナは1日数回、各2時間の予約制。
と言う事は、つまり貸し切りである。
フィンランドには
貸し切りが約束されているという事はつまり、「勝ち確」という事ですよね。
ととのう率50%アップ
早速夕方17時からの回を予約させて頂く。
開始までの間、サウナストーブの薪など準備をスタッフの方達がせっせとやって下さってる中
僕はというとビールを飲みながらそれを眺めるだけ
申し訳ない。
煙突から煙が上がってきてしばらくすると準備が完了。
はやる気持ちを抑えつつ、ビールのおかわりをお願いしつつ、早速サウナ小屋の中へ
フィンランドではどこの家庭でもおじいちゃんがDIYで近所の湖畔にサウナ小屋をぶっ建てるのが夏の風物詩というが
そんな感じの、飾り気はないが温かみ溢れる内装。
何と、実際に木材を一本一本自らの手で運び上げて作ったとか…
しかし、実は椅子下のライトがリモコンで調光可能だったりするハイテク仕様になっており
照明を完全OFFにするとストーブの灯り以外には小窓から差す明かりだけ。
もちろんTVもBGMも無し
まさにリアルフィンランド!
サ道で見ただけで、行った事はないけど
しかし、あくまでサウナの楽しみ方は人それぞれ。
TVが欲しければ防水TVを、音楽が欲しい人はスピーカーを持ちこんだりして、フィニッシュメタルサウナをやるのも良いでしょう。
だって貸し切りなんだから。
※フィニッシュメタルサウナについてはこちらの記事を参照して下さい。
サウナ室内の温度は、セルフロウリュと薪の具合で割と幅広くチューニング出来ます。
薪に関しては、スタッフの方達が定期的に見に来て下さるのでその都度お願いするのが良い(安全面的に)。
ロウリュは、電気ストーブと違って水をかけ過ぎると石が死んで温度が下がってしまうので、様子を見ながらやりましょう。
ちなみに僕がいた2時間の中では、アンダー75度くらい、トップ90度強までいってたかな。結構アツい。
水風呂は1人用で、水道水掛け流し。
汗流しなんて必要無い。だって貸し切りなんだから。
ていうか、1人なんだから。
同行者に気を使う必要すらないぼっちは最高。
夏場という事もあり水温は20度を軽く越えていますが、
もはやこの状況で数字の事を言うのは野暮で無粋ってもんでしょう。
フィンランドだって夏は暑いし水温もこれくらい上がりますからね。
行った事ないから詳しくは知らんけど
一般論として、水温が上がるほど比例して水質に対するハードルも上がっていきますが
その点、こちらの水質の良さは火を見るより明らかである。
水質良さげな水風呂に入るとついつい飲んでしまいたくなる私、試しに蛇口から流れる水を飲んでみると激ウマ
普段ならそのまま水風呂の水をガブガブ飲む流れですが、この日は梅守さんが10時間掛けて水出しで淹れてくれた、キンキンに冷えたお茶をガブガブ飲んだ。
ビールのおかわりも用意して頂いていたのだが、お茶が美味すぎるので、結局ビールは手つかずでした。
ビール<お茶
普段ではまず成立しない方程式である。
喉越しにキレがあって、ほのかな甘みがありながら後味スッキリ、でも旨味が後を引く。
僕が今まで飲んできたお茶の中で1番美味しいお茶だった可能性がある。
※このあたりの地域お茶が名産。
さて、水風呂を出て休憩ですが、まわりのベンチや椅子でも良いのですが
サウナ小屋中央の梯子で屋上に登ると
さらに素晴らしい景色が堪能出来る。
何かエモくなってきた
デッキチェアーの横にはハンモッグもあって
寝そべってブランブラン揺れていると、
このまま遠くに飛んでいけそうな気になる…
ハンモッグは1つなので、同行者がいる場合は譲り合いましょう。
まぁ、僕は独り占めでしたけどね。
あとは2時間、ひたすら自分だけのペースで、好きなように
セッションしていくだけ。
気付けば空がすっかり暗くなるまでととのい倒してました。最高…
(なんか今回、「最高」って何回も言い過ぎかもしれないですね)
あいにくこの日はちょっと曇り空だったのですが、晴れていれば満点の星空が凄いらしいですよ。
アフターサウナは、地元産の食材をふんだんに使用したディナー&クラフトビールなど。
という訳で、この日は24時前には就寝。
そして翌朝。
昨日は曇っていた空も超快晴で、とても気持ちの良い朝だ。
もう少し早く起きていれば御来光も拝めるらしい…
(特にこの日は美しかったそうです、見たかった!)
しかし、
「気持ちの良い朝だ」
なんて感覚、いつ以来だろう?
もうずーっと長い間「朝は眠くてダルい」っていうのが当たり前になってるからな…。
こんなシャキッと目覚める事が出来たのは
きっと、ただサウナだけの効果では無いと思う。
景色とか、空気とか、人とか、いろんな要素が…
まぁ、その要素も引っくるめて全てがサウナの理というか、サウナ神のお導きと言えるのかもしれませんが…
ちょっと良くわからなくなってきたけど、とどのつまり
梅守さんが「umeには生まれる、目覚めるという意味があるんですよ」
と仰っていたが、まさにそういう事なんじゃないでしょうか!
ここでしか味わえない感覚なのかも。
この景色を眺めながらいただく朝食がメチャクチャ美味しかった。
ご飯おかわりした。
おかわりするなんてのもいつ以来だろう?
ここ数年で食べた中で1番美味しい朝食だったと思う。
食後は、チェックアウト直前まで隣り合わせた宿泊客の方と雑談。
「東京から1人でサウナ入りに来ました」
と言ったら一瞬あたおかな人みたいな目で見られましたが、
その方達も「ここのサウナは最高ですね!」と仰っていたので意気投合。
普段からサウナに行く人では無いらしく
神戸からいらっしゃっている、との事でしたので
羨ましい…
夏休み感がヤバい
1人で来るのは多分マイノリティだけど
決して大人数でガヤガヤ騒ぎにくるようなところでは無いので、その辺は弁えたいですね。
サウニストは紳士たれ、である。
もう1泊か2泊して、ダラダラ縁側でボードゲームとかして過ごしたい。
冬に来たら更に最高だろうな〜
水も冷たくなるだろうし、空気が澄んで星も綺麗に見えるだろうし。
絶対また来ようと誓い施設を後にするのでした。
…という感じで、スマートに施設を後にしたかったのですが、
運転が絶望的に下手な僕は帰る時も車を梅守さんに超誘導してもらいました。
ありがとうございました。