このころの哲学はさんざん凡人を否定している。この系譜であるニーチェも超人になることを提言したが、なまじ有名な偉人であるためにこれらが正当化されてしまうのは危険だ。

 

 

確かに、内面や精神・知の探求に進むものが己それ自身で幸福を満たし、内面が豊かになる、という点は同意できる。が、それ以外の人を愚者とレッテルを張ること、また「個人の性質」が固定のものであるという前提で話を進めている点については同意しかねる。

 

 

人の脳は大差ないはずだ。報酬系やすべてのフィードバックで動いているに過ぎないし、その報酬系と脳の構造、ニューロンの神経可塑性による成人後の変化についても完全には解き明かされていない領域だ。

 

 

つまり、経験によるものにすぎない。今こそこれらは技術的に検証が可能だ。脳細胞>脳組織>身体全体 という風にそれぞれ抽象度を変えて実験されるべきだ。というかやりたい。