科学は研究をとおして、様々なことを明らかにしている。

 

 

学問がそれぞれの仮定に基づいて「ものの見方」を生み出し、それぞれ仮説検証を繰り返して進んでいく。

 

 

その反面、その「ものの見方」は対立や囚われ、執着を生みだす。

 

 

「正解」を見つけては人に押し付ける。そこにあるのは、押し付け合いと対立と妄執。

 

 

科学は生活を豊かにする反面、過度に執着したり考えが凝り固まれば、争いや苦しみを生み出してしまう。

 

 

この時代にこそ必要な考え方が「空性」なのだろうと思う。

 

 

「空性」・・・この世に固定された実態を持つものは存在しないということ。

 

 

この空性は、龍樹いわく「一切の区別や見解を捨て去り、苦の原因を断つためにある」としている。ありのままを、客観的な世界を見るための科学にとって必要な、何より私たちの心の安寧のために必要な哲学だと思う。

 

 

ぜひ興味を持った人は「中論」や「四諦」などで調べてみてほしい。