日本は、資本主義陣営にいながら社会主義的側面をもった、なかなか面白い国ではある。

 

 

 

社会主義的側面は、憲法にあらわれている。国民に勤労の義務を科す憲法など、世界中の憲法を探しても日本くらいだった。しかしながら中国やロシアの社会主義陣営に属すわけでもなく、アメリカの実質的属国として資本主義陣営に存在している。

 

 

 

また国民の数に対してのGDPはそれなりに高く、内需は活発で経済実態の多くを内需で賄っている。産業の柱もいくつかある。国際通貨としての自国通貨をもち、自国建ての国債で多くの国家予算を賄っている。

 

 

 

インフラも整備されていて、それらも外資に取られることなく自国でしっかり賄っている。それらを考えると、かなりバランスの取れた国と言える。

 

 

 

他方、国民の幸福度は先進国中でもかなり低い部類にある。これは発展したアジア諸国、中国、韓国等で見られる国民性である。

 

 

 

文化としては、ムラ型の社会を長らく形成し、1%の支配者層と、99%の被支配者層で構成された国家をクニの時代から幕末まで維持してきた。近現代でそれはなくなったが、基本的に国民の大半は被支配者層なので、被支配者としての特性が遺伝子的に根強いかもしれない。儒教的思想が根本にあり、徳や人間関係、秩序に重きを置く。そのため集団としての意識が強く、個人としての自由はヨーロッパ諸国に比べると少ない。

 

 

 

 

労働に関しては、欧米諸国と比べて過酷な傾向がある。

 

 

 

国家としての信教はなく、自由を認めている国ではあるが、アニミズムや神道、仏教、キリスト教が融合した独特の信仰が、文化として根付いている。マスメディアでは霊の存在を度々扱うことがある。

 

 

 

以上が俺の知る限りの日本という国である。自分のルーツや遺伝子、行動特性や思想の背景を知っておくのは、客観的に物事を見るために大切かなと思ってまとめておく。盲点や偏りがなくなるくらい、すべての物事について知りたいな。