編集・発行人:高梨純一
発行日:1956年12月20日
全29ページ
荒井欣一氏が空飛ぶ円盤研究会を設立してから1年後の1956年11月に大阪で高梨純一氏が近代宇宙旅行協会を立ち上げた。
ある時期ちょっとした行き違いでいざこざがあったと聞いてはいるが、荒井氏とは生涯にわたって協力関係にあった。
荒井氏の空飛ぶ円盤研究会やCBAが活動休止状態に陥っても、近代宇宙旅行協会は細く長くずっと活動を継続しており、結局日本で一番息の長いUFO研究会だったな。
高梨氏は、ことUFO研究に関しては排他主義者で、それは会誌「空飛ぶ円盤情報」に良く表れている。
ほぼ全頁を高梨氏が執筆するという方式で、会員は高梨氏個人誌の購読者といった関係に近かった。
その「空飛ぶ円盤情報」の第1号がこれ。
表紙には「☆本誌に書かれている事柄はすべて事実で、一片のつくりごともまじってはいません」と高らかに宣言されており、高梨氏の自信のほどが伺えるな。
内容は海外の重要情報をひろく収集し、高梨氏なりに租借して紹介するといったもので、JFSAの宇宙機にはないまとまりがあり読み応えがあったな。
