こんばんわっしょい!

というわけで

古泉家と雅号です。

 

 

わたしは古泉家ではないので雅号は持っていません。

古銭界隈で雅号といえば

『青宝楼』大先生や『銭幣館』大先生などが思い浮かびます。

青宝楼先生の逸話は大昔に何度か聞いたことがあります。

ほんのり憶えているのが

戦後の新円切替のときに無効となった旧紙幣を大量に買い入れ

その旧紙幣にどこからか入手した証紙を貼って通用可能とし

大儲けしたという話を聞きました。

 

話を元に戻して雅号のお話にもどります。

雅号とは文人の雅なあだ名のようなものです。

詳しくはwikiでも見てください。

師匠に名付けてもらうか、自分で名乗る場合とがあります。

現在でも古泉家のなかには雅号を名乗っておられる方がいます。

天保銭のあの方や新寛永のあの方やらけっこういます。

ただ古泉家界隈も高齢化の波に飲み込まれ若い方が少ないですし

そもそも雅号を名乗らない方もいますから

将来的にはコイン界隈では雅号は絶滅危惧種になりそうです。

 

わたしはサテュリコンと名乗っていますが、

これは雅号ではなくニックネーム、ペンネームですね。

もともと典雅の審判者こと『ペトロニウス』にしようかなと思っていたんですが、

さすがに名前負け感が凄いのでやめました。

それでペトロニウスの著書とされる『サテュリコン』を名乗ることにしました。

ちなみに『トルマルキオ』はサテュリコンの登場人物です。

教養人のように衒学趣味をひけらかしては間違ってばかりの

滑稽で愚かな成金趣味の人物ですw

フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』の主人公ギャツビーは

現代のトルマルキオ的人物として描写されています。

 

話を元に戻して

寛永銭を選った残りカスがドラム缶何本にもなったとか、

戦前戦中に国策会社が金属集めのために

中国で集めた咸豊大銭がうず高く積まれた山を前に選り出した話とか、

古泉家の方の豪快エピソードを聞いたことがあります。

昔の古泉家さんは富豪、資産家の方が多く名を成していました。

今はどちらかというと一般の方が高名かなと思います。

資金力があれば入札で稀品を落とせます。

ないにこしたことはありませんが、

資金力だけでは大成できないのが古泉家の世界です。

最後はやはり目利きの力です。

目利きであれば運よく稀品を選りだすこともできます。

外国コインは目利きの世界というよりは資金力の世界です。

優れた目利き、自己研鑽の点で古泉家の方には頭が下がります。

わたしは古泉家ではないので雅号を名乗りません。

というか名乗れません。

その資格はわたしにはないです。

目利きがものをいう日本の近代銭をされている方は

名乗る資格はあると思いますが、

外国コインメインのわたしが名乗るのはおこがましいです。

 

スラブに『ペディグリー(血統名)』をつけられるとしたら

やはり『Satyricon collection』とつけると思います。

日本人コレクターらしからぬコレクション名ですがw

 

 

それでは次回会うその日までさよなら