少し高かったが、買ってしまった。といってもkindle版で。紙媒体のはご覧のようなもので物として所有欲をそそられる(画像はオークションから借用)。ただ現行品はジャケットデザインは違うよう。大好きなJeff Bridgesの序文も泣かせます。しかしやはり洋書はkindle版が便利。

  しかし本当にkindleに出会ってから読書、とくに外国語の読書、が変わったと思う。機能の直感性の素晴らしさ、という点で本当に優れている。
 辞書機能、メモ機能、アンダーラインなどに加えて、完全ではないにせよ翻訳機能もある。
 たとえば今回、"a healthy ability to suspend disbelief."という表現があった。恥ずかしながら、suspend disbeliefの意味するところがわからない。翻訳機能を使うと、「不信感を抱く健全な能力」と出る。うーむ、わかったようなわからないような。



 そこで辞書等で調べてみると、"suspension of disbelief"という表現があるらしい。知らなかった。「不信の一時的停止、つまり、虚構の世界と知りながらも一時的に本物だと信じ込んでしまうこと」。   
 wikipediaによると、コールリッジによる用語で、「不信の停止(ふしんのていし)または積極的な不信の停止(英語 willing suspension of disbelief)とは人が作り話を鑑賞するとき、懐疑心を抑制し、それが現実ではないことを忘れ、創作された世界に入り込む様子を指す。」
 なるほど。
 このように、やはり安直には理解できないこともありますが、本当に読書の可能性を大きく広げてくれるものであることは間違いない。