俺の青春と言えば

ヘアワックスだ。

 

みんなも学生時代に

付けたことがあるはずだ。

 

付け方も知らなかった俺たちは

見よう見真似でワックスを自分の髪の毛へ

無造作に塗りつけては

髪の毛をカピカピにした。

そんな自分を当時はイケていたと

勘違いしていた頃が懐かしい。

 

そんな俺も40歳半ば。

年月の経つ早さには驚いている。

なんたってワックスを付ける

髪の毛が存在していないんだから。

 

でもいいんだ。

髪の毛にワックスを塗ることは

できなくても青春できることを、

青春を思い出せることを

最近気づいたから。

 

そういうと俺は

ゆっくりと立ち上がり

自分のおちんちんを

ボロンと出した。

 

ボロンした瞬間

部屋にはイカの臭いが充満した。

 

俺はさっき出した自分の天然ワックスを

ちんげに塗りたくった。

 

いつまで経っても

カピカピにしかできないな。

 

自分のセンスのなさに

笑みが溢れる。

 

歳を取っても

変わらないものもある。

 

これが私の性春です。