自動小銃はプライマーを叩き

火薬を発火 弾丸を発射し

薬莢を排出する

 

おもちゃの銃は

弾丸を発射または

火薬を発火

薬莢を排出

ボルトをブローバック

この四つのどれかを

再現するモノです

これをすべて再現しようとした

欲張りな銃

 

コクサイスーパーウェポン M16A1

 

1983年発売

 

カートリッジに火薬を装填し

セミオートでブローバック

その力を利用しピストンをコッキングし

BB弾を発射する

という構造です

 

発火カートリッジはポリエチレンのピストンを

使ったピストンファイヤーブローバック

 

発火ブローバックモデルとしての性能は

申し分ないモノでした

ちゃんと設計されていれば。

 

BB弾はチャージングハンドルに装填

ピストンはリコイルスプリングバッファーに

インストールされていて

チャージングハンドルを引くことでも

コッキングできます

 

エアガンだけでも

モデルガンだけでも作動できました

理論上は。

 

本来のバレルの位置はモデルガンのバレル

ガスバイパスの位置にエアガンのバレル

があります

 

なのでBB弾はここから出ます

 

パーツ図です

 

根本的にモデルガンは発火のチカラを

バレルに付いたデトネーターに加わります

それもこのモデルはピストンのコッキングも

そのチカラで行うのでバレル基部に加わる

チカラは半端なく

秒でバレルが折れました


そもそも発火でブローバックが始まる

よりピストンの前進スピードは

ノロイのでケンカしちゃいます

 

特にバレル基部は細く薄く

コクサイのABSは硬く割れやすかったので

1発目で割れた人も多かったようです

 

聞いていたサタも丁寧に扱ったんですが

サタの初めての長物は数発発火して折れました

いまなら欠陥モデルですよね

 

銃身基部を金属で作ればよかったんでしょうけど

法律を気にしたのかもしれません

とにかく安く作ることも目標だったそうで

そのためかもしれません

 

デザインはいいんですけど

すべてがもろかった

 

たぶんモデルガンとして発売しても

もろくてダメだったでしょう

 

このモデルはこのあとセミオートガスガン

からBV式ガスガン、ガスブローバックに

改良されていきます

コクサイも懲りたのか

カートの呪いを解いたんでしょう

 

標準のスコープ

ただの筒です

キャリングハンドルの溝が特殊で

専用のスコープマウントも発売されてました

 

こんなの作ってないで

もうちょっと本体の設計を

ちゃんとしてほしかったですね

 

まあ、デザインのバランスは

いいんですけどねー

 

オプションの迷彩カバーつけてみました

 

デザインはモデルガンメーカー

流石です

 

モデルガンが普通だった時代が終わり

BB弾が飛ぶ銃が普通になる時代

両方の魅力を同時に実現しようとした

贅沢なモデル

2兎を追うモノは1兎もえず

まさにことわざ道理の

中途半端なモデルになっちゃいました

せめてちゃんとしたエアガンを作って

モデルガンの機能を追加したら

少しマシだったかもしれません

基本はモデルガンがアタマから離れなかった

んでしょう


コクサイだけでなく

マルシンもすぐにはココロの切り替え

できてないので

それだけエアガン人気は急激

だったんでしょうねー