今回は江ノ島線の平日ダイヤの考察をしていきます。

江ノ島線は相模大野駅から片瀬江ノ島駅までを結んでいる路線で、江ノ島への観光だけでなく、通勤通学にも広く用いられている路線です。途中の藤沢駅はスイッチバック構造になっているため、藤沢駅で系統分離がなされています。

以下データです

 

駅数:17駅

総距離:27.4km

複線区間:全線

種別:特急快速急行急行各駅停車

退避可能駅:大和、長後、藤沢

 

では上りから見ていきます

 

①上り早朝、朝ラッシュ

 

 江ノ島線の始発列車は片瀬江ノ島駅4時54分発各駅停車相模大野行きと、大和5時10分発各駅停車相模大野行きです。そして、その次に片瀬江ノ島を発車する急行新宿行きは、一日に一本しかない片瀬江ノ島始発の急行系列車です(ほかは藤沢か大和始発)。6時台になると急行が20分間隔、各駅停車が10分間隔程度での運行となり、7時台になると朝ラッシュに突入し、急行各駅停車がそれぞれ10分間隔での運行になります。急行は、相模大野から快速急行に種別変更し、新宿まで直通します。また、こちらの急行各駅停車は大和駅で接続をとっています。8時台には急行が20分間隔になりラッシュ時間帯が終わります。また、系統

分離されている藤沢から片瀬江ノ島間では各駅停車が10分間隔で運行されています。

 

②上り日中

 

 日中は10両編成の快速急行が毎時3本と6両編成の各駅停車が毎時6本運行されています。快速急行は20分間隔、各駅停車は約10分間隔での運行になっていて、快速急行各駅停車大和で接続をとっています。また、半数の各駅停車は藤沢から相模大野まで一度も快速急行に追い抜かれることなく運行しています。そして、各駅停車は終点の相模大野駅で各駅停車新宿行きに乗り換えができます。

系統分離されている区間では各駅停車が12分間隔で運行されています。

 

③上り夕ラッシュ以降

 

 夕ラッシュ時も特に増発はなく、快速急行が毎時3本各駅停車が毎時6本の運行になっています。しかし、快速急行の運行間隔が一定ではなくなり、10分や30分間隔になったりしています。

藤沢駅21時13分発を最後に、快速急行の運行はなくなり、残りの時間帯は急行各駅停車での運行となりますが、急行もそれ以降は4本のみの運行となっています。

ただ、意外なことに各駅停車は藤沢駅0時29分発の終電まで10分間隔で運行されています。

系統分離されている区間では各駅停車が12分間隔で運行されています。

 

④下り早朝、朝ラッシュ

 

 下りの始発は相模大野始発4時55分の各駅停車片瀬江ノ島行きで、全線を通してこの列車が始発となっています。

その後は数本の各駅停車が運行されたあと急行の運転が開始されます。

6時台が下り列車の一番本数が多い時間帯になっていて、急行各駅停車がそれぞれ10分間隔で交互に運行されています。ほとんどの列車は相模大野始発ですが、一部の列車は新宿から直通していて、乗換なしで便利になっています。急行各駅停車の接続駅は6時台の前半が大和、6時台の後半から7時台にかけてが長後となっています。

7時台に入ると急行が20分間隔になりますが、6時台に比べて新宿からの直通が多くなっていて、8時台にはすべての急行快速急行が新宿からの直通になっています。

 

⑤下り日中

 

 下りも上りと同じく、快速急行が毎時3本、各駅停車が毎時6本の運行になっています。接続駅も上りと同じで、大和になっています。また、各駅停車は相模大野で新宿から来る小田原線系統の各駅停車と接続をとっています。

 

⑥下り夕ラッシュ以降

 

下りも夕ラッシュでは増発はなく、日中と同じ運行形態となっています。また、上りとは異なり、快速急行の運行間隔が一定になっているのが特徴です。

そして、快速急行は相模大野発23時22分の最終快速急行まで20分間隔で運行されています。ただ、各駅停車は23時以降は15分間隔での運行となっていて、片瀬江ノ島まで行く終電は相模大野0時17分発、大和までの終電は相模大野0時29分発となっています。

 

次回は多摩線です。