前回は上りが終わったので、今回は下りをやっていこうと思います。

下りが上りと異なっている点としては、通勤急行通勤準急の運行が無いこと、そして退避できる駅が2駅少なくなっている点です。それらのことを踏まえながらいつも通り早朝から始めていきましょう。

 

①早朝

 

上りとは異なり、4時台に発車する列車がかなり少なくなっているのが特徴です。4時台に発車するのは経堂4時57分発の各駅停車伊勢原行きと、相模大野4時54分発各駅停車本厚木行きのみとなっています。特に、相模大野4時54分発の列車は、海老名で海老名始発の快速急行に乗り継ぎができ、小田原では熱海方面の東海道線の始発に乗り継ぎができるので、重要な列車となっています。その他の駅でも5時台の前半にはほとんどの駅で列車の運行が始まり、5時27分には新宿駅で急行の運行が開始され、それ以降は急行と各停がそれぞれ約10分間隔での運行になっています。

 

②朝ラッシュ時間帯

 

上りと比べると需要は少ないものの、乗客の利用は多いため、日中と比べると運行本数はかなり多くなっています。正確なパターン運行ではないものの、大まかなパターンは形成されているので以下に、代々木上原駅の8時台20分間の大まかな運行パターンを書いておきます。

 

快速急行 藤沢行き

快速急行 小田原または唐木田行き

急行   藤沢行きまたは小田原行き

急行   唐木田行きまたは小田原行き

各駅停車 本厚木行き

各駅停車 本厚木または小田原行き

各駅停車 成城学園前行き

各駅停車 成城学園前行き

各駅停車 成城学園前行き

各駅停車 向ヶ丘遊園行き

 

小田原行きは20分に2本程度、藤沢行きと唐木田行きは20分に1本程度運行されています。また、各駅停車の成城学園前や向ヶ丘遊園行きが大量に運行されていますが、これは上りで小田原線から千代田線への直通列車が多く設定されている都合上、下りでも小田原線直通の列車が多くなっていると考えられます。各駅停車の本数が多くなっているのは9時台でも見受けられます。

町田や相模大野より西側の郊外区間では、多くの企業や学校が始まる8時台頃でも、日中と同程度の本数しか運行されていないので、混雑が激しくなっているのが現状です。ただ、2024年のダイヤ修正で一部列車の行き先が延長されるので少しは緩和されると思います。

その他にも、9時台には入庫するために唐木田行きとして運行されている列車が多くなっているのが特徴です。

 

③日中

 

日中は完全な20分のパターンダイヤになっています。以下は20分間に運行される列車です。

 

快速急行① 新宿→小田原(新松田から急行)

快速急行② 新宿→藤沢

急行①   新宿→唐木田(新百合ヶ丘から各駅停車)

急行②   我孫子→向ヶ丘遊園

急行③   町田→小田原(新松田から各駅停車)

各駅停車① 新宿→本厚木

各駅停車② 新宿→本厚木

 

複々線区間では急行系と各停が2:1複線区間では1:1(新宿から新百合ヶ丘間は3:2)で運行されていて、急行系列車が多くなっていることが分かります。また、種別変更を用いることで、遠近分離を行い、多くの駅への所要時間を短縮していることが伺えます。

各駅停車と急行系列車が接続をとっていて、接続駅は以下のようになっています。

 

各駅停車①

経堂(急行①)、登戸(快速急行①)、新百合ヶ丘(快速急行②)、海老名(快速急行①)

各駅停車②

成城学園前(急行②)、登戸(快速急行②)、新百合ヶ丘(快速急行①)、海老名(急行③)

 

各駅停車が4つの駅で接続をとっていることが分かります。また、接続駅はほぼ同じなので、運行間隔を揃えることができ使いやすいダイヤになっています。

 

その他にも、相模大野駅で小田原線各駅停車が江ノ島線の相模大野始発の各駅停車と接続をしています。

 

④夕ラッシュ時間帯

 

朝ラッシュ時間帯とは違い、夕ラッシュは需要が多くなる時間帯が長いため、一時間あたりの本数こそは少ないものの、本数が多くなっている時間帯が長いことが特徴です。

日中と同じく基本的には20分サイクルになっています。

代々木上原駅基準で1サイクルに運行されているのは以下のようになっています。

 

快速急行① 新松田または小田原(新松田から急行)行き

快速急行② 藤沢行き

急行①   小田原行き

急行②   唐木田行き

準急①   伊勢原または相模大野または成城学園前行き

準急②   向ヶ丘遊園行き

各駅停車① 本厚木行き

各駅停車② 本厚木行き

 

快速急行の行き先が新松田または小田原行きとなっています。これは、新松田〜小田原間は夕ラッシュ時に15分サイクルのダイヤになっているのが原因で、新松田以遠で運行される急行4本のうち、1本は快速急行が新松田で種別変更し急行になり、残りの3本は始発駅である新宿から急行小田原行きになっています。そのため、毎時3本運行されている小田原線系統の快速急行の2本は新松田行きとなっています。

準急は、伊勢原行き、相模大野行き、成城学園前行きがそれぞれ毎時1本と向ヶ丘遊園行きが毎時3本運行されているので以上のようになっています。

 

各駅停車準急急行系種別の接続駅は以下のようになっています。

 

各駅停車①

成城学園前(急行②)、登戸(快速急行①)、新百合ヶ丘(急行①快速急行②)、海老名(快速急行①)

 

各駅停車②

成城学園前(急行①)、登戸(快速急行②)、新百合ヶ丘(快速急行①)、海老名(急行①)

 

準急①

向ヶ丘遊園(急行①)※2024年ダイヤ修正後は相模大野で快速急行①と接続

 

準急②

なし

 

⑤夜間から終電

22時台に入ると運行本数が急激に減り、千代田線直通はほぼなくなり、急行中心のダイヤになります。快速急行の運行自体はあるものの、ほとんどが唐木田行きで、町田方面へは急行を利用することになります。

23時台に入ると各方面への最終列車の運行が始まり、新宿では23時22分に小田原行き最終が、23時46分には本厚木行き最終が運行されます。そして、新宿駅を最後に発車するのは0時43分発の各駅停車経堂行き。ほとんどの列車が1時頃に運行が終了します。

 

次回は平日江ノ島線です