■2013年の振り返り
2012年末に米国から帰ってきて、2013年は一年中日本国内にいました。いろいろ新しいことに手をだした一年だったと思います。

仕事面では、2013年前半はDSP事業のインフラエンジニアとして、大量トラフィックかつ高速レスポンスをするサーバーの運用をひたすらやっていました。7月からはアドネットワークの管理画面をやらせてもらったり、9月からはリターゲティング商品のアーキテクト担当にさせてもらったり、11月からはデータ関連部署の立ち上げ責任者にさせてもらったりと、幅を広げてきました。

DSPが未だ成功してないのが心残りです。DSPのために帰国したといっても過言ではないので(そうじゃなくてもいずれ帰ったでしょうが)、それだけ思い入れ強くコミットしたのに力が及ばなかったところが、自分の非力さを思い知らせれました。リターゲティングは売れて当たり前の商品ですし自分の貢献度がそれほどあったかは知れず、それ以外も華々しい成果は特にあげられておらず、仕事の成果という面では不発でした。

プライベート面では、AWSのソリューションアーキテクト・アソシエイトレベルに合格したのをまず思い出します。結果的に難易度の低い資格ですが、IT系の資格を何も持っていなかったので合格したことでエンジニアとして多少なりとも自信がつきました。

Code for Japanの立ち上げにも参加しました。「この人たちとなら世の中を変える動きを作っていける」と確信したからです。Code for JapanはNGO団体としては立ち上がりましたが、世の中へのインパクトという点ではまだ全然これからです。最近私自身も全然貢献できていませんが、この分野は中長期にわたって関わっていく覚悟です。2014年はオープンデータ周りで世間の後押しもあるでしょう。あせらず着実に成果を積み上げていきたいと思っています。

また、Code for Japanとも少し関係する部分もありますが、ハッカソンや開発合宿の類に多く参加しました。10回以上は参加したと思います。Qiita AWS tools Hackathonで優勝したのは良い思い出です。ただ、それらを通じて開発したものを、実際使えるものにまで仕上げられていない現実があり、そこは反省点です。

2013年は特に後半、インフラエンジニアでなくなったので、直接自分が最終責任を負うサーバーが無くなり、それで身軽になったのでけっこうあちこち行けたというのがあると思っています。この年末年始も何年かぶりに完全に休暇といえる休暇を取った気がします。今年からはまた責任者としてシステムを持つと思いますが、だから動けないということになるのではなく、自律的なインフラとチームを作って、自分自身の機動力を維持するように努めていきたいです。

■2014年の抱負
あまりいろいろ手を出しすぎてもやりきれないですが、一本筋を通したいものとして、

「コードを書くエンジニアとして一人前になり、人の役に立つソフトウェアを書く」

ということにコミットしたいです。

いまさら「自分はまだエンジニアとして半人前です」といったところでただの謙遜か甘えとしか受け止められないとは思いますが、サーバーの運用エンジニアとしてはそこそこの経験も実績も積んできつつも、コードを書くプログラマーとしてはまだ全然経験が少ないし、実際これまでコードを書いてきた量でいうと他の同年次の人より圧倒的に少ないと思います。2010年にソーシャルゲーム開発をはじめて以来、これまでデータベースやインフラ周りを中心に担当してきたからです。

特にスキル面でポイントをあげるなら、

・静的型付け言語への習熟(Java, Scala, C, C++, Goなど)
・テスト駆動開発(ただテストを書くというだけでなく)

の2点です。ただやみくもに勉強するというのではなく、コンピュータサイエンスの基礎からしっかり学んで、中長期にわたって通用するスキルをつけていきたいです。

また、どんなソフトウェア?ということであれば、

・データを有効活用するソフトウェア開発を極める

ということだと思っています。今年は本格的にデータマイニングの成果が問われる年になると思いますが、データを使うことで事業にプラス効果を出せるのか、という根本的な課題に対して、それを再現性のあるやり方で解決していく、それが自分の今年のテーマです。