「・・・Iくんが死んだ・・・。」
深夜、大阪にいる親友から泣きながら電話がありました。
一瞬、何が起きたのかわかりませんでした。
Iくんは、親友の旦那さんの親友で、私の 元彼 でもありました。
私が離婚して愛媛に帰って4ヶ月くらいの頃、親友が
「うちの彼氏の親友なんやけど、めっちゃいい人なんよ!絶対りりぃにぴったりだと
思うけん一度会ってみて!
」
と言ってくれて、ちょうど3年前の今頃、Iくんに出会いました。
向こうもいろいろあって離婚したばかりで、お互い一番寂しい時期でもあって、
すぐに意気投合しました。
でも、その時からIくんは、離婚問題で相当辛い思いをしたらしく、すでに 鬱病をわずらっていました。
薬の副作用で手が震えたり、すぐに疲れて動けなくなったり・・・。
それでも、明るくて少年のような笑顔は今でもはっきり覚えてます。
付き合った期間はすごく短かった。
お互い、付き合ったのは寂しさから逃れるためであって、恋愛感情を持ってないということに気付いて・・・。
「一度友達に戻ってみて、もう一度付き合いたいと思ったら、正式に付き合おう」と・・・。
でもやっぱり戻ることはなく、連絡も途切れてしまいました。
それから半年くらいして、親友から Iくんに彼女ができたと聞き、そのときは電話で
「おめでとう!よかったね♪」 と言いました。
それからしばらく経って、Iくんの体調がだいぶよくなって、仕事を始めたということを
聞きました。
1年後、親友の結婚式で久々にIくんに会いました。
彼女もいたけど、その頃彼女との関係はギクシャクしてたらしい。
友人代表スピーチで、私とIくんがスピーチをしました。
2次会で、少しだけ話しました。
「彼女、きれいなね。でもうまくいってないって聞いたけど、大丈夫?」
「うん・・・わからんね・・・。」
「体調はどう?」
「あんまりよくないかな。」
それでも、彼女の荷物を持ってあげてる姿を見て、幸せになって欲しいなぁ・・・と思っていました。
それから半年くらいして、親友と久々に電話をしている時、私がなんとなく
「そういえば、Iくんは元気?彼女とはあれからどうなったん?」
「ああ、別れたんよ。彼女、Iくんに相当ヒドイ事言ったらしいけん、ムカつくんよ!」
「え~
そうなんだぁ・・・。幸せになってほしかったのになぁ・・・。」
こんな会話をしました。
そしてその2ヶ月後・・・・
「・・・・りりぃ・・・・・Iくんが死んだ。 練炭自殺したって・・・・。」
「・・・・え・・・・?」
あまりに唐突で、悲しみよりも、驚きの方が大きかった。
全く、受け入れられなかった。
「りりぃ、どうしよう・・・。あたしどうしたらいい??」
親友は泣きじゃくっていました。
「今、もしかして外? 旦那さんは?」
「旦那は、現実を見ようとしてない、冗談だと思ってるから今寝てる。でも明日お通夜に高知まで行くんだけど、Iくんの死んだ顔みたらあの人どうなるかわからん。あたしですらこんなになってるのに・・・。愛する人が悲しむ姿を見るのが怖い・・・。」
「うん・・・そうやね・・・。でも今旦那さんが頼れるのはMちゃん(親友)しかいないから、たとえ何もできなくてもそばにいてあげて!それだけでいいんだから・・・。」
「うん、ありがとう・・・。りりぃらしい答えだね。りりぃに話して、だいぶ楽になれた。」
でも、友人がいなくなった悲しみと、自分の旦那が悲しむ姿をMちゃんは乗り越えなければならない。
その気持ちを思うと、本当に胸が痛い。
私も、短い期間とはいえ、Iくんと付き合ったときの思い出はしっかり覚えてる。
初めて会った場所、そして初めてデートした場所。
初めてのデートで、子供を連れて行ったけど、Iくんは素直に子供と遊んでくれて、ここで小石投げたり砂であそんだりしてくれました。
山や川にも行きました。
いろんな話しをして、
学生のころのいじめや、離婚の話をした時は
「りりぃちゃん見てたら、そんな壮絶な経験してきたようには見えないけど、なんでそんなに辛いことばっかり起きるんだろなぁ・・・・信じれん・・・。りりぃちゃんはもっと幸せにならないかんよ!」
と、本気で言ってくれたり、
腹黒い私に、
「最初に会った時から、この子はすごい素直な子やなぁって思ったよ。」
と、ニコッと笑って言ってくれました。
・・・そのIくんが、もうこの世にはいない。
やっぱりまだ・・・受け入れられません。
別れても、大事な友達だったから。
Mちゃんは、
「なんで自殺なんてバカなことするんだろう・・・!あたしは死にたいなんて思ったことないよ!」
でも私は・・・
「あのね、あたしもIくんと似てるとこあって、ときどき何もないのに、なんでかわからないんだけど
死にたい・・・って思うことがあるんよ。きっと、生まれつきの性格も関係してるし、あたしは幼い頃からのいじめが原因で今でもこんなネガティブな性格になってしまって、人とうまく付き合えないでいるんよ。あたしはかろうじて、“死にたい”と思っても本当に自殺するまではいかないけど、Iくんのように病気になっていたら、そういう衝動が押さえられなくなるんだと思う。」
「なんでぇ!?あたしがりりぃのこと好きなんじゃけん、それでいいじゃん!他の人がどう思っても、あたしがずっとりりぃのこと好きでおるけん!この先りりぃが結婚できなかったら、あたしら子供作らんけん、マリオと一緒にうちに来て、一緒に暮らそうよ!Iくんもいなくなって、りりぃまでいなくなったらあたし生きていけん!!」
「うん・・・うん・・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・」
こんなに自分のことを思ってくれる友達は、この先もこの子だけだろう。
死にたいと思っていた自分がバカだ。
Iくん・・・・Iくんは死のうとした時、何を思っていたの?
Iくんには、素敵な友達がたくさんいたはず。
Iくんがいなくなることで、どれだけの人が悲しむだろう。。。
あたしは生きるよ。 これからはIくんの分まで。
もう二度と、「死にたい」なんて言わない!!
死んでいいことなんて、何一つない。
そんな時、友達から言われた一言。
「人はいつか死んでしまう。りりぃちゃん、明日死んでもいい今日を過ごしていますか?」
ズドンときました・・・。
「明日死んでもいい今日」なんて本当はない。
でも、それくらい、一日を大切に生きろ・・・ということ。
今まで、なぁなぁに暮らしてきて、全てをマイナスに考えて、自分はついてない。不幸だ。どうせまた嫌われる。
それは自分が無理やり作っているバカな自分であって、本当はもっと、自分は素敵な人間なんだ。
誰しも、考え方一つで、今の自分より何倍も素晴らしい人間になれる。
あきらめちゃ、いけない・・・!!
今はまだ、Iくんの死を受け入れられないけど、いつか乗り越えていかなきゃいけない・・・。
この日記を読んでくれた人へ。
もっと家族を大切に、友人を大切に、ちょっとした人との出会いも大切に、自分を大切に・・・
この流れるように進んでいく一日、1時間、1分、1秒を、生きていることを大切にしてください。