えすpさんと私,都内で小さな会社を営んでおります.
只今,その事務所は,引越し準備でてんやわんや.
加えて今日は,自宅マンション購入の手続きやらで銀行に呼ばれたりして,もう,お疲れモード.
――どっかで(夕飯)食べて行く? とりあえず,お祝いの日だし.
『お祝い』というのは,まあ,マンションの契約を正式に取り交わしました,ということで,なし崩し的に自宅近くの居酒屋へ.中野『第二力酒造』といえば,結構有名な店.
『お座敷なら,今,片付けますが?』
という,お店のお姉さんの言葉に,えすpさん,
「座敷って,ど○÷△ψΦθ……」
お姉さん,意味不明という顔を私に向けてくる.
――ああ,お座敷って,どちらの席になりますか?
『あちらの,掘り炬燵ではないのですが』
私はえすpさんのコートの裾を引っ張って,そのまま伝言.
「ふうん,ま,い×ΩΣξ≠□……」
――じゃ,そちらでお願いします
って,おい,なんで私が通訳するか!
とりあえず席に納まって,早速,オーダー.
――牡蠣があるよー.フライかバター焼きがいいなあ.
という私に,えすpさん
「ワタシは昼に,牡蠣フライだったんだが……」
ところが,オーダーしたのは『生牡蠣(5個セット)』
うーん,今日はそんな気分じゃないのになあ.ぷう.
「オイスターバーに行ったと思って食べなさい」
ひえぇぇ.牡蠣責めです,それ.
さて次は.『小鯛の酒蒸』のはずが,鯛は「お頭」でした.
あれ? と思ったけれど,まあいいか.
ところがこれが,実に美味しかったのですよ.
ふっくらと桜色に焚きあがったお頭が,白濁したたっぷりのお汁に浸かって出てきます.
出汁の効いた,あっさり塩味.ほのかな甘味が,お口のなかでほろほろと崩れていきます.
さて,お宝の配分は.
「目玉と目のまわり,どっちがいい?」
――えと,目玉,あげる
なんて,一見,グロテスクな会話かも.
「『唇』は,食べたことあるかね」
なんて聞かれて,(若い男の子のなら)なんて冗談も言えずに,思いきり首を横に振る.
するとえすpさん,器用に鯛の口元を崩すと,プルプルした小さな塊をつまみ出した.
イカの塩辛みたいな外見だけど,よく見ると,うーん,この丸み,確かにサカナの唇だぁ.
――うえー,これぇ?? ちょっと勇気がいるなあ
恐る恐る口元に持っていき,舐めてみる.
と.
きゃーーーーっ,何これ,ふわふわ,ぷるぷる,
女のコのクチビル,そのまんまだー!
思わず顔中で笑ってしまう.
つか,ナンでそんなこと知ってるかな,ワタシ.
――なんかなー,この感触,懐かしいっていうか,なんというか,その……気持ちいいなあ……
舌先と唇で転がしながら,しばらく柔らかい感触を楽しんだあとで,名残惜しくゴックン.
――んふー,ごちそーさまっした!
だってさ,暫くご無沙汰だったんだもん.
只今,その事務所は,引越し準備でてんやわんや.
加えて今日は,自宅マンション購入の手続きやらで銀行に呼ばれたりして,もう,お疲れモード.
――どっかで(夕飯)食べて行く? とりあえず,お祝いの日だし.
『お祝い』というのは,まあ,マンションの契約を正式に取り交わしました,ということで,なし崩し的に自宅近くの居酒屋へ.中野『第二力酒造』といえば,結構有名な店.
『お座敷なら,今,片付けますが?』
という,お店のお姉さんの言葉に,えすpさん,
「座敷って,ど○÷△ψΦθ……」
お姉さん,意味不明という顔を私に向けてくる.
――ああ,お座敷って,どちらの席になりますか?
『あちらの,掘り炬燵ではないのですが』
私はえすpさんのコートの裾を引っ張って,そのまま伝言.
「ふうん,ま,い×ΩΣξ≠□……」
――じゃ,そちらでお願いします
って,おい,なんで私が通訳するか!
とりあえず席に納まって,早速,オーダー.
――牡蠣があるよー.フライかバター焼きがいいなあ.
という私に,えすpさん
「ワタシは昼に,牡蠣フライだったんだが……」
ところが,オーダーしたのは『生牡蠣(5個セット)』
うーん,今日はそんな気分じゃないのになあ.ぷう.
「オイスターバーに行ったと思って食べなさい」
ひえぇぇ.牡蠣責めです,それ.
さて次は.『小鯛の酒蒸』のはずが,鯛は「お頭」でした.
あれ? と思ったけれど,まあいいか.
ところがこれが,実に美味しかったのですよ.
ふっくらと桜色に焚きあがったお頭が,白濁したたっぷりのお汁に浸かって出てきます.
出汁の効いた,あっさり塩味.ほのかな甘味が,お口のなかでほろほろと崩れていきます.
さて,お宝の配分は.
「目玉と目のまわり,どっちがいい?」
――えと,目玉,あげる
なんて,一見,グロテスクな会話かも.
「『唇』は,食べたことあるかね」
なんて聞かれて,(若い男の子のなら)なんて冗談も言えずに,思いきり首を横に振る.
するとえすpさん,器用に鯛の口元を崩すと,プルプルした小さな塊をつまみ出した.
イカの塩辛みたいな外見だけど,よく見ると,うーん,この丸み,確かにサカナの唇だぁ.
――うえー,これぇ?? ちょっと勇気がいるなあ
恐る恐る口元に持っていき,舐めてみる.
と.
きゃーーーーっ,何これ,ふわふわ,ぷるぷる,
女のコのクチビル,そのまんまだー!
思わず顔中で笑ってしまう.
つか,ナンでそんなこと知ってるかな,ワタシ.
――なんかなー,この感触,懐かしいっていうか,なんというか,その……気持ちいいなあ……
舌先と唇で転がしながら,しばらく柔らかい感触を楽しんだあとで,名残惜しくゴックン.
――んふー,ごちそーさまっした!
だってさ,暫くご無沙汰だったんだもん.