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娘の体調が落ち始めた頃、
医師の指示で薬も試しました。
でも、
副作用のような症状が出てしまい、
どうしても身体に合いませんでした。
そのとき、わたしたちは
無理に続けるよりも、
娘が安心できる方法を選ぼうと決めました。
そこからは、
信頼しているカウンセラーさんに頼り、
定期的なカウンセリングを続けていました。
カウンセリングの時間だけは、
娘の表情が少し柔らぐ瞬間もあり、
わたしも「きっと大丈夫」と思いたかった。
でも──
悪くはならない。
それでも、良くなっていく気配もない。
そんな停滞した日々が続いていました。
家では、
ベッドから起き上がるだけで精一杯の娘。
食欲も気力も戻らず、
家全体がどこか重たい空気に包まれていました。
母として何かできるはずなのに、
どう支えたらいいのか分からない。
その無力感だけが、毎日少しずつ積もっていきました。
そんな頃、
友人のMさんから久しぶりに連絡がありました。
Mさんは、以前ひどいうつで
日常生活も困難な時期が続いていました。
でも、そのMさんが明るい声でこう話したのです。
「サットヴァヨガを続けていたら、
気づいたら元気が戻ってきたのよ」
その言葉に、
胸の奥で小さな灯りがぽっと灯りました。
娘にも、別の道があるのかもしれない。
藁にもすがるような気持ちでした。
でも、
いきなり娘を見知らぬ場所に連れていくのは難しい。
心が弱っている時の「新しい環境」は、
ただの負担にもなり得るから。
だから決めました。
「まずは、わたしが行こう。
ここがどんな場所なのか、
娘を安心して連れていける場所なのか、
自分の目で確かめよう。」
それが
娘より先に、
母であるわたしがサットヴァスタジオに足を運んだ理由でした。
初めてのクラスが終わったあと
胸の奥にずっと張りつめていたものが
すこしだけほどけたように感じました。
「ここなら…娘にも何か届けられるかもしれない。」
そう思えたのを、今もはっきり覚えています。
📖 続きは明日
「揺れている時期のまま来ていい」場所です。
どんな状態でも受け止めてもらえる空気があって、
その人の“今”に合わせて静かに整えていくスタジオです。
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