帰宅したので

続ける



津軽の文字はなかった


図書館で借りなければ


そう思いながら


忘れていると


ときどき

まだかまだか

いつまでかかっているんだ


天の声でもなさそう


その声には聞き覚えはないが

多分さっとん


自分の声は意外にわからないもので

骨から伝わる音を聞いているのか

耳からも聞こえているはずなのに

録音したものを聞くと

別人かと思ってしまう


そんなこんなで

やっと図書館に向かった


その時

係の人が

こんなのもあります

出してくれたものと合わせて

4冊の

太宰治に関する書籍を借り受けた


津軽を

パラパラとめくってみた


文学というものが分からないことに気がついた


幸い

併せて借りているものは


「太宰治の文学」

「太宰治と旅する津軽」

「太宰治と歩く文学散歩」

といういわば解説書みたいなものだった


これの力を借りて

読破しようと思っている


せんせーい

ごめんなさい

あの時の無礼をお許しください

今になって反省しています


それにしても


津軽の冒頭に


或る年の春、私は生まれたはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかって一周したのであるが・・・


の文字を発見した時は


にやりと

思わず口元がほころんだ


彼が知らないわけはない

津軽を愛していたんだ


なんとか

後の口実にはなりそうだ


行ってから読んで

読んでからまた行くことになる予感がする


旅の楽しみが

ぐっと深くなる


上杉謙信

直江兼続

ゆかりの米沢で観光協会の係員が


昨年の観光客はこの比ではなかった


と漏らした一言


福井県は朝倉谷で見た


大河ドラマの舞台に

と書いたのぼりを思い出した


ドラマの舞台を訪ねるのも

旅の楽しみ方の一つだと思う



ああ

旅に出たい

しにそー