さて、以前基金訓練の時に、就職のための講座の一環として『スタンフォード大学白熱授業』のTVの録画を教室に流した時有名なW大学を出て2年目の生徒さんが
「何でも意見は言ってくれというので個人とてし意見を言わせてもらいますが、下らない事をしないで授業やって下さい。あくまで私見ですが』
と言ってきた生徒さんのお話をしたと思います。
その時私は「やはり、この大学はまともな教育をしていないな。」
と瞬間的に思い、かつ、驚愕した事をおこのブログで話させていただいました。
日本の大学は東大、京大でさえ高校のような「答えはあらかじめ決まっている1つである」という詰め込み式授業をしている事。こういう授業で使う思考を求心的思考と言います。
ところが、ハーバードやスタンフォードでは拡散的思考を養うべく、
「君は今のA君の意見についてどう思うかね?」
「では、君がその主張が正しいという根拠は何かね?皆を説得してみてくれたまえ!」
などと、将棋の指してを対戦で棋士が何百と考えるように、答無き設問に徹底的に考え抜く事を要求します。
だれが一番論理的で客観的な論理展開で皆を説得できるのか?
そして教師はほとんどの場合答を言いません。
★「ひとつ良いビジネスプランを思いつくのに、毎日、朝から晩まで商売のプランを考え軽く200を考えるのは当たり前なのだよ!」
といった教育をアメリカの有名大学やフランスのビジネススクールINSEADで行っている事に
『強烈な危機感』
と、なぜコンピュータの多くの革命(イノベーション)がスタンフォード・ハーバード大学と日本から起こり、なぜ、ハーバードの卒業生の楽天の三木谷氏やライフネット生命創設の松井大輔氏、カリフォルニア大学バークレー卒の孫正義さんらが活躍しているのか?
を瞬時に思い浮かべられない事。
この映像を流したスクールを高く評価しないで「下らない事」と頑なに考えた事。
驚いたことに、この大学は卒論もゼミナールも必修ではないし、人数分の教官も教室も無いとの事。
私は研究の方法をゼミナールと卒論、そして通信教育の答案の添削と講評で身に付けてきました。
★では、なぜ実際の論文執筆者は京大医学部卒で36歳で教授になった「山中教授に強烈なライバル心
を持っていたのでは」と言われる、日本の理系の科学研究の総本山である京大元教授の笹井芳樹氏だったのか?
私はいつも思うのですが日本の大学の論文を、先にお話した通り取り上げる体質で、本当にその人がその研究をしたのか?研究は本当に正しかったのか?とかなり疑問なのですが、それより
★笹井芳樹氏は京都大学でもあの、永久にぬぐえない汚点、人体実験集団、パルピンの「731部隊」の研究員のほとんどが京大医学部からの派遣で、首謀者は石井四郎。実験が苦手でそれで自分の医学界の出世のためにこの部隊を創設。
この部隊の生き残りが、『薬害エイズ事件』を起こしたのは多くの人が知っていいる話で「帝銀事件」
もこの部隊の人間が犯人とも言われています。
★第2の石井四郎と『731部隊』が理化学研究所と考えてみると類似点が多く興味深いと思います。
いずれにしても恩師の山田 家正先生が
『こんところにいちゃ駄目だ!早く卒業しなさい!』
とゼミで5人に真剣に諭し、私たちの卒業後、5人の意見をビックリした事に皆覚えておられ、女子学生の少ない学生生活のつらさ。アートなどの授業の無いつらさ。
ハーバードビジネススクールのケースメソッドの授業が受けたいといった要望を、永原先生らとともに全部改善し実現された事。大変な苦労だったと思います。今、本当にその行動力を驚嘆と畏敬の念で感謝しています。
これらの先生は本当にすごい教育者だったと実感しております。
穏やかな口調ながら、そのゼミでの一言が
『老師、怒雷のような一 喝を吐かれる』と言われた「臨済の喝」のように20年たって心身に響くとは当時は思わなかった次第です。
札プロの生徒さんにもぜひ、
「研究するとは?」
を正しく身に付けてほしいです。
弟子、師に聞く『悟りとは!』
師、曰く『今日は雨が降っているので答えない。』
曰く『雨どいの音が聞こえるかな?』