囲碁界の最年少プロ棋士・仲邑菫初段が、18歳で世界チャンピオンを公式戦で3人も倒した若手のホープ芝野虎丸七段と、野狐囲碁で対局していたので観てました!

 


棋譜再生

 
終局後、現時点で世界NO1の囲碁AI絶芸で検討してみました。
 
 
絶芸は中国ルールでコミ7目半で、開始時で黒40%、白60%くらいになっています。
しかし半目を争うプロ棋士や囲碁AIの10%は1、2目の差と言われてますし、半目勝ちでも小ヨセで勝敗が揺るがないときは、99%の評価値まで出ることがあります。
 
世界のトッププロも白番のほうが勝率が高いので、コミが減るかも知れませんね。
 
途中まで互角。
互先ですからスゴいですね。
 
白30手目、私は下辺の星へのケイマが印象に残りましたが、絶芸は評価を落としています。
左下が大きい、と。
下辺は大きな地にならないから、サバきましょうってことでしょうか。
 
 
 
 
白32、34の右上からのカカリからトビも評価を落としています。
右上が守っているところをトンデも地にならなくて隙が多いという判断なのかな?
実際、右辺に打ち込まれてしまいました。
 
 
 
 
 
 
白36の下辺のケイマからのトビも、絶芸はノゾキを打って、先手で左下を打つよう推奨しています。
白34もそうですが、トビは手厚い一手ですが、囲碁AIはツケを多用するように、相手に響かない手を緩着と判断することが多いです。
 
 
 
 
 
結果として、右上をトンデも打ち込まれて、右下を飲み込まれて勝負あり。
右辺は白の強いところなのに、黒石はダメつまった捨石にされ、
右下はダメが空いて丸飲みですからね。
 
これで私から見ても明確に差が開いたこともあり、白70など反発したりしましたが、やはり虎丸七段の壁は厚かった。
以前から言われてるように、後半につれて苦手になっていくのかな?
私もよく、形勢98%から逆転負けるほど後半が弱いので、親近感がわきます(笑)
 
デビューは敗戦スタートですが、それでも年齢を考えると、ものすごいことです。
日本棋院はあまり中継や記者会見とかさせずに、じっくり育ててあげて欲しいです。
 
さすがにクリアファイルは、ね・・・