日本ルールが (地ー取られた石) を数えるのに対し、 (地+盤上の生きている石) を数えるルール。
簡単に言うと、中国ルールはダメつめも1目になるので、ダメつめもしっかり行う必要があります。
結果(日) = (黒地ー黒の死石) ー (白地ー白の死石).
結果(中) = 盤面 ー (黒or白地 + 黒or白の生き石)
中国ルールは盤面(19路盤なら19×19で361)の地と石数の合計の差なので、片方を数えて盤面から引けば、もう片方も計算できます。
基本的には、日本ルールと中国ルールの結果は同じようになります(異なるケースがあるのがセキと半コウ争い)。
そのため、中国のトッププロも対局中の目算では日本ルールで数えている棋士も少なくないそうです。
これが井山祐太9段(白)が、国際戦の決勝で負けた有名な図です。
右辺がセキとなっており、日本ルールでは白の半目勝ちですが、
中国ルールだと、黒はお互いのダメつめが終わったあとにAに打てるので1目増えて、黒の半目勝ちとなりました。
半コウも同じような理由で変わることがあります。
と言うのも、半コウに絶対に勝てるなら、ダメつめをしながら争い、相手がパスして、半コウをツゲば中国ルールでは1目得になるのです。
分かりづらいように思えるかも知れませんが、ダメつめも行い、自陣に手を入れても損にはならないことから(地も石も同じく数えるため)、実は初心者向きのルールとも言われています。
詳しい解説は、こちらのサイトを参照してください。