「国際バカロレア」って聞いたことありますか?

たまーに、新聞やニュースで取り上げられることはあるものの、

一体なんなのか、よくわかんないですよね。

大学入試にも有利になるとか、ならないとか。

今回は、そのあたりを解明!

■そもそも、国際バカロレアって?

国際的な教育プログラムのことで、
そのプログラムを提供している学校を「国際バカロレア認定校」としています。
世界140以上の国・地域、4,380校において実施。

年齢に応じて、以下4つのプログラムがあります。
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1.プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP):3~12歳向け
2.ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP) :11~16歳向け
3.ディプロマ・プログラム(DP) :16~19歳向け
4.キャリア関連プログラム(CP) :16~19歳向け
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■国際バカロレアの何がいいの?

1.海外大学の進学に有利
上記のディプロマ・プルグラム(DP)を受けて、最終試験で所定の成績をおさめると、
「ディプロマ」という認定証書がもらえます。
これが、海外大の受験、入学資格になっているのです。
そして、国際バカロレアのスコア(試験結果の点数)が
大学入学の際に活用されているので、
海外への進学を考えると、認定校で学んだ方が便利、といえるでしょう。

2.国内大学への進学に有利
「国際バカロレア特別入試」のように、
AO・推薦入試で認定校で学んだ学生に向けた特別な
入試を実施する大学が増えてきています。
認定校で学ぶことで、受験できる試験の方式が増えるので
希望大学への進学の可能性を少しでも広げるためには有利といえるでしょう。

<2015年既に実施している大学>
東京大学、東京外国語大学、国際教養大学、大阪大学、筑波大学
慶応義塾大学、早稲田大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)など14大学
※実施学部は各大学により異なる

<今後導入を予定している大学>
北海道大学、東北大学、お茶の水女子大学、千葉大学、東京芸術大学
京都大学、広島大学、九州大学、立教大学、関西学院大学など28大学

3.プログラム自体の魅力
国際バカロレアでは、
「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、
より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」
を目標に掲げていて、プログラムを通じて
それを育もうとしています。

なので、現在の一般的な「先生が教えて、生徒が聞いて学ぶ」という
スタイルとは異なっていて、生徒自身で「本質を考える」「考えたことを論文にまとめる」など
社会に出て必要なスキルもプログラムを通じて、みにつく仕組みになっています。

■国際バカロレア認定校って?
現在日本で、DPを受けられるのは以下の12校。
仙台育英学園高等学校:宮城県

ぐんま国際アカデミー:群馬県

玉川学園中学部・高等部:東京都

東京学芸大学附属国際中等教育学校:東京都

東京都立国際高等学校:東京都

インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢:長野県

加藤学園暁秀高等学校・中学校:静岡県

名古屋国際高等学校:愛知県

立命館宇治高等学校:京都府

AICJ高等学校:広島県

リンデンホールスクール中高学部:福岡県

沖縄尚学高等学校:沖縄県
関西学院千里国際高等部:大阪府
※この他、インターナショナルスクールも認定校です

ただ、今後文科省としては200校に拡大したいとしています。
私立、国立だけでなく公立の中高一貫校などでも
認定校に向けた手続きを始めているようなので、
中学受験を考える際には1つのポイントになってきます。

※候補校は以下(候補→準備→認定という流れ)
札幌開成中等教育学校:北海道・公立
茗渓学園高等学校:茨城県・私立(2017年)
大宮西高等学校:埼玉県・公立
昌平中学校・高等学校 :埼玉県・私立
立教女学院中学校・高等学校:東京都・私立
富士見丘中学校・高等学校:東京都・私立
法政大学女子高等学校:神奈川県・私立
神奈川県立横浜国際高等学校:神奈川県・公立
山梨学院大学附属高等学校:山梨県・私立(2017年)
英数学館小・中・高等学校:広島県・私立


公立学校にも広がってきているので、今後の動向を要チェックです。