高校3年のとある日。
バスに乗ったら、混んでいた。
なんだか座りたいなぁ…と思いながら見回す。
でも席が空いてない。
仕方ないから、吊革に凭れるように掴まった。
高校に入学してすぐ、腎臓が悪くて運動が禁止になった。
腎臓の病院に行くと、お医者さまに聞かれた。
「この頃、疲れやすくないですか?」
腎臓病になると疲れやすくなるというのがひとつの目安らしく、通院の度に聞かれた。
「うーん…???」
疲れるっちゃー、疲れる気もする。
でも、なんてことないっていえば、そんな気もする。
疲れるというのが、イマイチ、ピンとこない。
子どもの時はバスに乗っても立っているのが当たり前。
座りたいなんて思ったことがなかった。
それが…今、立ってるのがシンドイ、座りたい。
そして、ハッと気付いた
これかー!疲れるって
眼から鱗!
驚き桃の木山椒の木!
(昭和レトロ!イヤ、博物館行き!)
今思うと、これが年を取るということを自覚した一番初め。
その時のバスの車内の様子も覚えている。
その後、様々な場面で、ローカを自覚し、その度に愕然となる。
自分が言ったことをすっかり忘れていた時は衝撃だった。
同僚から「さっき言ってたことだけど…」と言われて、へっ?って感じ。
その時の記憶が全くナイ…
少し考えたら思いだしたが、一瞬でも白紙状態になったことに軽いメマイ。
あれは40代くらいか…(遠い目)
なんということないところで躓いて、オットットとか…
最近は「また同じこと言ってる」と娘によく言われる…
でもね…しょうがないよ。
もう、60年以上の記憶があぶれちゃって、流れてしまっているのよ。
長年使っている身体だもの、あちこち傷んでもくるのよ。
ただ、年を取るのも悪くないって思うのは、そんなことにもすぐ慣れること
ケセラセラでいられること
適応能力と楽観
最強
進化って、環境適応能力ってこと?
だったら、年齢を重ねた自分の体に適応していくのも進化なんじゃない
な~んて、屁理屈をこねてみた。
ま、なんだかんだ言ってないで…
大掃除しようよ…
記録。
冬至南瓜、食べた
柚子湯、入った