今日は父の命日。
私が高校3年生の時だからもう40数年前。
父は、会社員の側ら近所の大工仕事も請け負ったりしていた。
家には、大きなトタン板が丸められてあったり大工道具も揃っていた。
小学校入学前、住んでいた家は板張り。
黒光りする長い板が釘で打ち付けてあった。
その釘の頭がところどころ浮いていて、それを見つけては、大工道具の中から金槌を引っ張り出して打って歩くのが私の仕事(遊び?)。
トンテンカン。
父のマネをするのが好きだったなぁ~
時々指も打ったけど。
危ないとも言わずよくやらせてくれたもの。
父はよく手相も見てくれた。
ゆっくりと掌の線をなぞり、左の人差し指の下にある星型に来るといつも、う〜ん、と唸っていた。
「あまりいい線ではないな・・・」
でも、どうやらこれはとてもいい相らしいことを最近知った。
父はいったいどこで手相見を憶えたんだろう・・・
それから「こうすれば心が落ち着く」と教えてくれたのが呼吸法。
10数えながら息を吸い
10息を止めて
10で息を吐く。
今思えば腹式呼吸。
今でもよくやる。
10はとてもムリだけど。
子どもの時はできたんだけどなぁ・・・
お守りの言葉も教えてくれた。
「ぎゃぁーてーぎゃぁーてー
はーらーぎゃぁーてー
はらそーぎゃぁーてー
ぼーじーそわか」
これを唱えればお化けも怖くないと。
子どもにとってはお宝の言葉。
真剣に覚えた。
お経だと知ったのはだいぶ後になってから。
父は、きっと心と体の守り方を教えたかったんだろう。
おかげさまで今も元気でいます。
ありがとうございます。
人体冷えて 東北白い 花盛り 金子兜太
Merci