いっそのこと



 無理やり

 時間を

 巻き戻して




 記憶の中に


 紛れ込んで

 みようかな



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彼には
傷ついた誰かを
癒やしたり
慰めたりすることは
できない。




それは彼も
その人たちと
同じ境遇の
人間だったから。




一度は自分を
捨ててしまおうとした
人間だったから。





ただ彼には
自分の経験から
一つだけ
知っていたことが。





それは




悲しい過去は
過去として



それでいい




と いうこと。




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  言葉にしなければ


  あやふやで




  ふれあわなければ


  通わない




  気づかぬうちに


  形を変えて




  知らず知らずに


  消えることも




  わかっているのに



  追えないよ




  どうしてだろう




  どうしてだろう




  大切なのは




  わかっているのに



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 夜が 明けるまで

 何もかも すべて

 貫いて欲しい



 迷う気持ちが

 粉々に


 跡形もなく

 砕け散るほど



 深く 深く



 もっと 深く




 足枷に 過ぎない

 感情や 理性が


 どこかに消えて

 しまうくらい



 激しく 激しく



 もっと 激しく



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今日は友人の女性の話。

彼女は30才を何年か過ぎたあたりから自分の生きる道を決めた。

その道に突き進みながらいつも陽気に振る舞う彼女には友人も多く楽しそうだ。

でも私は知っている。

それは彼女の一部分でしかないことを。

彼女は20代で一度結婚をしようとした。

しかしある理由で挙式寸前に取り止めとなった。

不慮の事故が原因で彼女にとって大切な存在を一瞬の内に奪われてしまったから。

それからの彼女は凄く荒れた。

いや 物凄くと言った方が正しい。

自暴自棄になって何もかも捨てようとした。

自分自身の命さえも投げ出そうとした。

でも彼女は時間をかけて自らの手で不遇な運命から立ち直った。

だから今現在のあの笑顔がある。

人はそんなに強いものじゃないと思っていたけど

彼女の覚悟みたいなものを身近にしてまんざらそうでもないなと考えさせられたものだ。

私はそんな彼女を一人の人間として尊敬しているし彼女とはこれからも友人の一人として長く付き合っていきたいとも思う。

今は遠い街に住む明るく健気な彼女に

これから先とびっきりの幸せが待っていることを願いながら。

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今日はなんだか
体がダルい。


ちょっとおかしいな。


なんだろ?


 思い出を
 語る時


 いつも
 さざ波を
 ただ
 ぼんやりと



 悲しい過去は
 過去として


 それでもいいと
 思いながら



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 “さようなら”



 煙草を吸う
 後ろ姿に
 心の中で
 そう 呟いた



 窓を叩く
 やまない雨



 悲しい

 辛いと

 雨の詩が
 聴こえる



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 あの空も

 あの海も

 今のあなたには

 慰めには

 ならないかも

 しれない




 それでも

 あの場所を

 訪れることで

 何かが

 少しでも

 変わるのなら

 もう一度

 あの空を

 あの海を

 見渡してみて

 欲しいのです




 もしかしたら

 昨日とは

 違う自分に

 逢えるかも

 しれないから



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