「私の人生は
失敗の連続で
自分でよかれと
思っていた事が
いつも裏目に
でてばかりでした。

だからもしあの時
こうしていたら
今頃は…とか
情けない後悔ばっかり
していました。

そんな私ですが
唯一恵まれた
事があります。

それは伴侶に
恵まれた事。

そして子供たちに
恵まれた事。

もしも妻と娘たちが
いなかったとしたら
今頃私はどん底に
落ちていたかも
しれないし
この世に存在して
いなかったかも
しれません。

先日の結婚記念日に
私は妻に初めて
そう思っている事を
打ち明けました。

そして長い年月
こんな私の傍に
いてくれた事を
感謝していると。」


彼は小さな声で
そう言って笑った。


思うにきっと彼は
勇気を出して
胸の内を見せたんだろう。

ちゃんと言葉にして
感謝の気持ちを
誰かに伝える事は
思いの外難しい。

伝えようとする相手を
大切に思えば思うほど。