こんにちは。

ライターの橘さつきです。

 

あなたは人生の最期に

どんな衣装を着たいですか?

 

エンディングビジネス商戦の過熱で

あらゆる商品が市場にでてきますが、

 

お客の立ち場で欲しいと思うものは

あまりないのが正直な感想です。

 

業者の方は知恵を絞られていますが、

なかなか痒いところに手が届いて

くださらない。(笑)

 

昭和、平成を経て、令和になり

葬送の慣習もかなり変化をしています。

 

 

子どもの頃、祖母を送ったとき、

額につけた三角頭巾、「天冠」

幽霊みたいで怖くてたまりませんでした。

 

 

26年前の父の時は、

伝統的な白の死装束を着せましたが、

あの天冠は棺にいれるだけで、

ホッとしたのを覚えています。

 

急な死に、いざとなったら、

何も考えられませんでした。

葬儀社さんのすすめること、

慣習に従うことに、

疑問さえ感じなかった私です。

 

いまはかなり自由になりました。

カラフルでデザインも多彩です。

 

 

「死装束」という言葉さえ聞かなくなり、

「仏衣」とか「エンディングドレス」

と呼ぶようになりました。

 

ビジネスフェアで

並ぶ色とりどりの仏衣をまとった

マネキンを見ていると、

 

 

どんな人が選ぶのかなと

考えたりします。

 

高価なエンディングドレスだと

百万以上もするものもあり。

それをまとって

灰になるのかと……。

 

もっと他にお金の使い方が

あるように思います。

 

 

とくに高価なものでなくてもいいけれど、

もしも自分や身内の場合を考えると、

本人自前の衣装を身に着けて

自分らしい装いで旅立ちたいと

思うのは私だけでしょうか?

 

商品としての衣装を

あまり着たいとは思えないのです。

だって絶対に似合わないもの。(笑)

 

 

 

他人に自分に似合わない服や

着物を選んでもらって

旅立つのは、なんか落ち着かない気分。

 

何度か寝巻の浴衣のままで

旅立つ人の葬儀に立ち会いましたが、

それも個人的には抵抗があります。

 

「お願いだから

私を寝巻姿で逝かせないで~」

 

でも遺族はパニックで余裕もないのが

実情でしょう。

私も父の時はそうでしたから。

 

着せ替えの楽なものや、

火葬の際にトラブルとならないものを

自前の衣装から選べたら良いな。

 

 

 

私は前ボタンで薄手のワンピースが

あるから、それを着たいと思っています。

 

と言っても自分で

着られるわけではないから、

そういう場合って、どうしているのかしら?

 

 

着せやすいように、

背中や袖に切り込みをいれる?

 

よそよそしい、自分らしくない

既成品の衣装をわざわざ買うならば、

自前の服をリフォームするビジネスが

あれば、ヒットすると思うのですが。

 

最期のお仕立て直し。

 

いかがでしょう?

 

それもSDGsにはならないかしら?

あるものの再利用。

 

「最短で24時間でお作ります!」

「生前オーダー割引あり!」

なんていかが?

 

思い出の服での旅立ち。

素敵じゃないですか!

 

私ならお願いしたいなと思います。

自分のためにも、家族のためにも。

 

 

 

 

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是非、読んでみてください!

 

『絶縁家族 終焉のとき

  ― 試される「家族」の絆』

            さくら舎

 

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