こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

 

家族なのに大変。

いや、家族だからこそ大変なのか?

 

タブーとされてきた「家族の闇」、

「絶縁家族の終焉」を取材を続けてきました。

 

先日、国際長編映画部門で

アカデミー賞を受賞した

「ドライブ・マイ・カー」を観てきました。

 

 

西島秀俊が演じる、演出家の家福よりも、

私は三浦透子が演じるミサキに

興味を持ちました。

 

親との関係に苦しんできた人は、

絶縁していても、

頭のどこかで、

「最期の別れ」を思い考えているもの。

 

老いた親と何年も会っていなければ、

「孤独死」という場面も

覚悟しているのかもしれません。

 

どうにもならない親子関係に

待ち受ける終焉はどんなものなのか?

 

 

映画のシーンとは無関係ですが、

東日本大震災のときのことを

思い浮かべました。

 

私は母と絶縁して3年が経っていました。

 

母も私も東京に住んでいますが、

母の安否を確認することは

しなかった。

考えもしなかった。

 

もし、母が東北に住んでいても

私は自分からは何もしなかったと思います。

全てを天命に委ねたと思います。

 

あの未曾有の大震災で、

距離を置いてきた親を

引き取り同居をすることになった

子どもの苦悩の話を読んだことが

あります。

 

世間からみたら、それは

「家族の絆」の美談とされて

しまいますが……。

決して、関係が変わるわけではない。

 

言葉にできない悲しみがあります。

 

 

絶縁を後悔したことは一度もありません。

闘いからはもう降りたけど……。

 

人は親との「絶縁」を

「復讐」のようにとらえ、非難します。

そうするしか、自分を守る手段が

ないにもかかわらず。

 

むしろ、もっと早く、

母との縁を切るべきだったと、

今でも思っています。

自分の家族を守るために。

 

私はもっと早くに

自分自身が解放されることを、

許してもよかった。

 

そんな風に思っています……。

 

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是非、読んでみてください!

 

『絶縁家族 終焉のとき

  ― 試される「家族」の絆』

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