こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

 

家族なのに大変。

いや、家族だからこそ大変なのか?

 

タブーとされてきた「家族の闇」、

「絶縁家族の終焉」を取材を続けてきて、

本には書いていないこぼれ話を、

チョコッと、ここに綴りますね。

 

これだけ、毎日家族間殺人、

虐待のニュースが後をたたないのに、

 

「家族の問題は家族の中で解決すべし」

という社会通念は盤石で、

 

「家族の恥」を世間にさらけだすことは

タブーとされています。

 

 

多くの方に取材でお会いしてきましたが、

 

「なぜ、家族ってこんなに大変なんだろう?」

「どうして家族が破綻してしまったのか?」

 

皆さん、家族に苦しみながら、

真剣に自問自答されていました。

 

決して恥ずかしいことなんかではない!

 

皆さん、逃げずに家族の問題に

向き合いながら、

苦しみを話してくれました。

 

 

また一方でどんなに家族崩壊していても、

ひた隠しにして、平和な家族を演じている

人もいます。

 

それは高学歴な人や、裕福な家庭ほど

知られたくないと隠して、

家族の闇は見えにくい。

心の病をきかっけに家族と離れて、

グループホームで暮らす子は

海外留学中として不在とされたまま、

親の葬儀も知らされないことも……。

 

 

家庭内で暴力や性虐待があっても、

口を封じて、何事もなかったように、

一つ屋根の下に暮らし、

「家の恥」を隠すことが正しいことなのか?

 

そうした家族の闇に蓋をして、

家族の役割を続け、

介護から看取り、葬送に

いたるまで生涯にわたり

仮面家族を演じ続けなければ

ならないとしたら、

 

それこそ、「魂の殺人」といえる

のではないでしょうか?

 

 

世代に関係なく、

親から虐待されてきた人の多くが

口にするのは、

「もしかしたら、自分は親に

殺されていたかもしれない……。」

 

親から殺意を感じたという経験を

しているのです。

 

でもそうした人の心の叫びにも

耳を傾けようとせず、

遠ざける人は少なくありません。

 

何があっても平和な仮面家族を演じる人と、

絶縁して自分の人生を生きようとしている人、

どちらが人間らしい生き方といえるのだろうかと、

考えることがあります。

 

 

 

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是非、読んでみてください!

 

『絶縁家族 終焉のとき

  ― 試される「家族」の絆』

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