自宅で一人倒れているのを発見されて、

救急搬送された友人。

今も意識不明の状態が続いています。

 

 

 

家族とは絶縁して、独身の彼女。

 

拙著に彼女のことは書いていませんが、

家族に苦しんできたこれまでの人生でした。

 

もし、万が一自分に何が起きても

自分の遺産が家族にいかないように

きちんと手続きを踏んでおく。

 

そんな話を聞いたのは、

もう何年も前のこと。

 

今、旧友たちが手分けして動いています。

 

彼女が遺言をだれかに託していないか?

終活をしていなかったか?

親しい伝えるべき人は誰なのか?

 

なかなか60歳だと

まだ独身でも後見人など

たてていないもの。

遺言だって……。

 

無事を祈ると同時に、

眠っているままの本人に代わって、

少しでも彼女の希望にそってあげたいと

動いています。

 

 

世間は何よりも家族の見舞い、

立ち合いを幸せなものと決め込んでいるけど、

 

「ご家族にご連絡はとれましたか?」

と言われるのが、

本人の家族への思いを知っている者には

一番つらいことかも?

 

絶縁家族にとって、

一番知らせてほしくないのは、家族なのでしょう。

 

 

病院に容態を問い合わせても、

家族でないと詳細は教えてもらえません。

警察からは

「何かご家族の連絡先はわかりましたか?」

と問い合わせがきたそうです。

 

事件性がないから、まだ警察は動いて

いないのでしょうね。

 

でも、警察が探せば、すぐに

家族と連絡はとれるでしょう。

 

仕方がないこととは理解しながら、

和解がありえない家族を探すことが

「人道的なことなのか?」と苦しんで

います。

 

本人が一番会いたくないのは家族のはず。

 

公証役場や法務局に

遺言について照会できるのは、

相続権がある親族のみ。

 

面会もできません。

 

本人が一番会いたくない家族は

面会が出来てしまう……。

動けない本人に代わって

本人の承諾なしに自宅にも入れてしまう……。

 

 

ICUで昏睡状態の友人のために

何もしてあげられない

もどかしさを感じています。

 

 

拙著が全国の書店で好評販売中です。

是非、読んでみてください!

 

『絶縁家族 終焉のとき

  ― 試される「家族」の絆』

            さくら舎

 

絶縁家族 終焉のとき ―試される「家族」の絆 | 橘さつき |本 | 通販 | Amazon

 

文春オンラインで拙文が紹介されました!

こちらで試し読みができます。

 

《費用目安は100万円》「親を捨てたい」という声の高まりで5年の間に相談者数が5倍に増加…終活をサポートする“家族代行サービス”の実態 | 文春オンライン (bunshun.jp)

 

親の死を「よかったですね」と言われて“救われる”…家族関係に問題を抱えた“絶縁家族”が経験した哀しすぎる最期に迫る | 文春オンライン (bunshun.jp)