こんにちは。
ライターの橘さつきです。
「家族と葬送」をテーマに書いています。
はじめましての方はコチラ
再放送のNHKスペシャル「こもりびと」
を見ました。
引きこもりの40代の息子と末期癌の父親のドラマ。
引きこもりの問題は社会の問題だなと
しみじみ感じています。
社会で考えなくてはいけないこと。
我が子たちは今まで不登校や
引きこもりになったことは
ありませんでしたが、
子育ての長い間
身近にあった問題でした。
決して、他人事ではありませんでした。
幼い頃、元気で目をキラキラさせていた子が
何かしらの挫折と家族の崩壊で
不登校になったり、
家出をしたり……。
学校から消えていきました。
親の期待に応えられずに、
自信を失っていく子ども。
親は落胆を隠さずに
子どもにはっぱをかけて
頑張らせようとすれば、
悪循環で……。
我が子たちも、それぞれに
挫折を経験し、
追い風にのって順調な時もあれば、
糸が絡まった凧のように
もがいても、もがいても
どうにもならないことも経験しました。
努力が実らせ、夢を実現させていく子と、
挫折に悩み苦しむ子が
ひとつ屋根の下に暮らす。
親として、子どもが自信を失うことほど
辛いことはありません。
悲しいことはありませんでした。
何が正しいことなのか?
わからないままに必死で闘って
親の期待が邪魔だとわかれば、
距離をおいて見守ったり……。
親子の戦いに疲れて
逃げ出してしまった親や
そうそうに諦めた親もいました。
親に諦められた子どもは
自暴自棄になっていった。
あの子たちは、今どうしているのかしら?
立ち上がれているといいな。
たぶん、不登校や引きこもりに
なるかどうかって、
紙一重な気がしています。
あの時乗り越えられなかったら、
我が子だってわからなかった……。
たまたま、なんとか
乗り越えて来られたのは、
きっと人との出会いに救われたのでしょうね。
子どもが潰れそうになったとき、
自信を失ったとき
親はやはり逃げずに
向き合いたい。
子育てって、そんな日々の繰り返しで
親も子も成長をしてきた気がします。
「こもりびと」で父親が最後に息子に
かけたことば、
「生きててくれ。それだけでいいから」
泣けました……。
その親の言葉で救われた命や人生が
あったかもしれません。
親の存在が子どもを傷つけて
追い込んでしまう現実。
家族が殺し合うような悲劇が
この世から、どうかなくなりますように。