こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

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母の入院を機に復縁をしてしまった

ことを後悔しました。

 

娘を産む臨月の狂気から絶縁して

3年の間に、母は私の見えないところで、

とんでもない大ウソ、でっち上げを

していたのでした。

 

自分から要らない荷物を実家に

運べといいながら、

私たち夫婦が無断で荷物を運びこび、

母の家を乗っ取ろうとしたと、

借金を返さないなんて嘘話を

兄や周囲の人にいいふらした母ですが、

 

母が私の仕事関係者に流した醜聞

そんなものではありませんでした。

 

父と私は同業ではありませんでしたが、

互いに関係がある業界で、

共通の人と取引があったのです。

 

 

子育てと仕事を両立させることは

とても大変なこと。

 

保育園で子どもが預かってくれる時間

内では、相対の営業の仕事は難しく、

諦めざるを得ないことも多くありました。

 

保育園のお迎えに、ヒヤヒヤしながら

車を走らせる毎日。

 

そんな事情で、前はよく伺っていた

遠くのお客様のところには、

なかなか伺えないと、母に話したことがあります

 

母は毎日、夕方、孫に会いにやってきましたが、

一度も私の仕事のために協力をしてくれた

ことはありませんでした。

 

 

ある日、お世話になっているKさんを

仕事で訪ねたら、

 

「お母様には気をつけなさい......」

 

と言われました。

 

我が家の事情を知り、

父に亡くなる前に

次男のことを知らせてくれた

優しい御婦人です。

 

ご主人は亡くなられて、一人暮らし。

若い頃に一度妊娠をしたけど、

産むことができなかった方で、

私の出産をずっと助けてくれた方でした。

 

母がそのKさんに電話をかけてきたそうです。

 

 

その会話はこんな感じ。

 

母「あの奥様、

  つかぬことをお伺いいたしますが、

  娘のことを何かお聞きではないですか?」

 

K「お仕事頑張っていらっしゃいますよ。

  なにかあったんですか?」

 

母「それが、チョット......、ひと様には言えない

  ような娘の噂を耳にしたものですから。

  私、もう心配で心配で......」

 

K「なにも私にはそんな噂なんて、聞きませんけど、

いったいどんなことなんですか?」

 

母「それが、Hさんのところで、問題をおこして、

  出入り禁止になっていると耳にしまして」

 

K「いや、そんな話は聞いたことも

  ありませんけど、

  どんなことなんですか?」

 

母「とても恥ずかしくて、ひと様に言えることでは

   ありませんのよ。

   亡くなった主人の顔に泥を塗ってくれました。

   Hさんと娘が、あの......その......問題をおこした

   らしくて......。

   それに気づいた奥様がお怒りになって、

   娘を出入り禁止にしたとか......」

 

H氏は85歳。私は当時35歳で3人の子育てと

仕事で必死で生きていた頃です。

 

母親がこんな淫靡な

娘の醜聞を捏造して

私の仕事関係に

電話をしていたのです。

 

 

母が語る、怒って私を追い出したという

H氏の奥様は脳梗塞で倒れ寝たきりで、

言葉も発することもできなかたのです。

 

H家とは家族くるみのお付き合いでした。

息子さんやお孫さんとも親しくさせていただいて

いました。

ご本人はそんなバカな話を知りもしないまま、

すでに他界されていますが、

とんでもない汚名をきせられて、

H氏には本当に申し訳なくてなりません。

 

外で働いた経験のない母には

どんなに信用を築くのが大変で、

その努力を失うことが一瞬のことで

あるかを理解していません。

 

いや、わざと愉快に思って

したのかも?

そんな母でした。

 

ご主人を亡くされて一人暮らしのK さんが

風邪で寝込んだ時に、私がなべ焼きうどんを

作りに来てくれたことを、母に話すと、

 

それに嫉妬した母は、

私が母にはKさんの悪口ばかり言っていると。

 

「Hさんの家でもとんでもない、

ふしだらなことをしでかして、

こんなにお世話になっている奥様の悪く口を

言うなんて。申し訳ございません。

そんな娘なんです。

だから気を付けてくださいね。

この話は娘には内々にして、

言わないでくださいませね」

 

母は私を傷つけ踏み倒すためには

何でもする人でした。

そのくせ、私が他人と仲良くしていると

異常な嫉妬をする人でした。

家族、親族の中で孤立させるだけなく、

私の仕事関係まで荒らしまくる母。

 

なんでこの人が

自分の母親なんだろうと

何度も泣きました......。

 

 

このことを知ったときは

母と既に復縁をしていて、

その日も母が家の前で待ち構えて

いるかもしれませんでした。

 

K さんから聞いたことで母を責めれば、

母はまた新しい嘘をでっちあげます。

そして私に打ち明けてくれたKさんに

何をしでかすかわかったものではありません。

 

こんどはKさんにまつわる、とんでもない

噂をばらまくかもしれない。

 

私は母に電話をしました。

 

 

「今夜は保育園で、保護者会があるの。

明日もママ友と集まりがあるから。

来てもらってもいないからね。じゃ、それだけ」

 

それだけ言うのが精一杯でした。

とにかく母の顔を見たくもなかった。

 

職場に迷惑をかけるまえに

仕事をやめようと思いました。

 

 

 

泣きながら保育園まで

三人の子のお迎えに車を走らせました。