こんにちは。

ライターの橘さつきです。

「家族と葬送」をテーマに書いています。

はじめましての方はコチラ

 

さてさて、チョット楽しい話題を!

 

貝原(かいばら)益軒(えきけん)をご存知ですか?

そうそう、『養生訓』を書いた。

 

 

日本史の教科書に出てきたでしょう!

 

でも、お恥ずかしながら、

貝原益軒 ⇔ 『養生訓』

と連想ゲームみたいに丸暗記していた

だけの私です。

 

 

なんとなく、長寿の秘訣を書いた健康法の本

くらいに思って、関心を持っていませんでした。

 

ところが、ドッコイ!!

 

最近はまっている、

大塚ひかり著

『くそじじいとくそばばの日本史』

 

 

(196)くそじじいとくそばばあの日本史|ポプラ新書|知識・教養|本を探す|ポプラ社 (poplar.co.jp)

 

によりますと、

それがそれが、オモシロイのです!

 

急に興味をもって、

貝原益軒の人生や『養生訓』

ついて調べてみました。

 

 

貝原益軒(1630~1714)は

江戸時代の本草学者、儒学者です。

 

70 歳まで現役で黒田藩に仕えていました。

 

前述の大塚ひかりさんの著書によりますと、

 

そして『養生訓』を書いたのは1713年、

益軒が84歳の時。

 

 

だけど、その歳でも

〝目の病なく、夜、細字をよみ書く″という

健康さ。歯も一本も抜け落ちていなかった

といいますから、まさに怪物じじい!

 

 

それは日頃から心がけている養生のおかげ。

腹八文目で食べすぎず、

薄味で塩分をとり過ぎず、

温かいものを食べ、同じ姿勢でながいこと

いないなどの健康法が説かれています。

 

だけど、江戸時代のベストセラーと

言われた『養生訓』。

人気の秘密はエロな話題にあったのかも?

 

おもしろ雑学ですよ~!

 

「接して漏らさず」

という有名な教えがあります。

 

 

〝四十以後、血気やうやく衰ふる故、

精気をもらさずして、ただしばし交接すべし″

 

若年より精気をお(を)しみ、

四十以後、弥(いよいよ)精気を

たもちてもらさず、

是命の根源を養ふ道也″(巻第四)

 

益軒の教えは、

体液は大切にしなくてならぬもの。

接しても漏らすなかれ。

 

(しん)(えき)臓腑(ぞうふ)より口中に出づ。

お(を)しみて吐くべからず″(巻第二)

ツバ(津液)は大切にして吐いてはならぬと

いうこと。

 

 

唾液が虫歯や歯周病を予防することが

知られていますが、益軒はまさに先見の知恵袋!

 

84歳で頭脳明晰、体も丈夫な

「健康じじい」の医者が説くのですから、

それは説得力があったことでしょう。

 

『養生訓』には哲学があり、最終巻では

こんなことも。

 

〝今の世、老いて子に養はるゝ人、わかき時より、

かへっていかり多く、欲ふかくなりて、

子をせめ、人をとがめて、晩節をたもたず、

心をみだす人多し″

 

(当世、老いて子に養われる人が、

若い時より怒りっぽく欲深になって、

子を責め、人を咎めて、心をみだす人が

多い)

 

では、こうした老人に益軒は、

 

〝子の不孝を責めず、常に楽しみて、

残年をおくるべし″」

 

(子の親不孝を責めず、

常に楽しんで残りの歳月を送る)

 

江戸時代にも、困った老人がいたんですね。

今も昔も変わらない!

 

益軒はなかなか、

え~こと言うじゃないですか!