新たな自分を発見した私の目に写った沖縄は、今まで見ていたものとは多少違うものになっていた。

今まで感じていた沖縄は、周りから与えられているといった感じだったように思う。

目に写るものをただそのままに受け入れて、考える事なく全てを内に取り込もうとする子供のようだったのかもしれない。


確かに沖縄に来れた嬉しさっていうのもあったけど、今まで悩んでいた禅問答的な部分ってのは、この時にはすごく薄れていたように思う。

人生とはなんだとか、夢とはなんだとか。

そんな事を当時は思っていたけど、この時の自分はもっと現実的な思考になっていた。

ビジネス関連の書籍ばかり読んで影響されていたってこともあると思うけど、自分が沖縄でビジネスを起こす時にどうしたらいいのかってことを考えながら、沖縄での時間を過ごしていた。

目に入ってくるもの一つ一つに何かチャンスがないか、そんな事を考えていた。

何かを持ち帰ってやろうと貪欲になっていたのかもしれない。


宜野湾のゲストハウスで出会った若者。

「会社辞めちゃいました、次どーしようかなと思うんです」

なんか話を聞いてて昔の自分みたいだなって思った。

どうにかならなきゃなんないけど、どうしたらいいかわからない。

だから旅しているみたいな話をされて、なんか純粋だなとか思いながらも、もっとリアルな現実があるぞとも思ってた。

鬱になって色んな事で悩んだり苦しんだりしたから、彼の言葉が分からなくも無かったが。

過去に囚われて何ができるか悩むより、とりあえず何かやってみたらと声を掛けてみた。

こんな自分だけど、今はなんとかなってるよって話をしたら、彼は少し気が楽になったのか、前向きな言葉を発してくれた。

自分みたいな人間の言葉で誰かに影響を与える事が出来たってことは、正直嬉しくもあった。

絶えず周りからの視線を気にしていた自分が、周りの人に何かを伝える事ができたのだ。


このときのみんなとの再会でも今までの自分とは違うということを会話の中でなんとなく感じていた。

もっとリアルに、そしてもっとポジティブに、何かをやってやろう、そんな気で満ちていた。

私の尊敬する松野いずみさんにも、なんか良くなってきていると言ってもらえて正直嬉しかった。

東京に戻っていい時間を過ごし、自分を成長させることが出来たって他人にも認めてもらえたようで、よりテンションが上がった。


松野さんと宜野湾で整体院を営む小堀さんと食事をした夜。

小堀さんから色々な話をお聞きし、すごく刺激を受けて、より一層自分を高めてやろうと、そう前向きな思いがふつふつと高まっていった。

その夜、布団に入った私は、次にどんな事をしてやろうか、どんな事が仕掛けられるか考えると、興奮してなかなか寝付く事が出来なかった。


東京に戻ってから、二度目の沖縄。

それは今までの自分から、また新たな自分を発見する為の時間だった。

沖縄に身を委ねるだけでなく、自分で何かを起こしてやろうと、その思いがより一層高まる旅になった。