仕事にも生活にも慣れてきた頃、派遣の仕事にちょっとづつ疑問を持つようになっていった。

同僚達には恵まれていたけど、自分が成長出来るって感じの仕事内容じゃなかったし、閉鎖的な環境にいるのも少し息苦しかった。

年齢も20代後半に入ったということもあって、今後の事を考え始めた。

仕事を通して、何かを得たい。

そう思うようになっていった。

こんな風に思えるようになったのも、自分が立ち直る事が出来てきたからなのかもしれない。

そこで派遣会社の方へ、今後について考えますという話をした。

派遣契約期間が当初は3ヶ月単位と聞いていたが、それが1ヶ月に短縮されていたという事もあって、毎月びくびくしながらいるのもどうかと思っていたのだ。


話は突然だった。

派遣会社の担当者がお昼休みに時間をくださいと言ってきた。

DFSのフードコロシアムで、担当者と会った。

「契約が来月いっぱいで終了ということになってしまいました」

ということだった。

考えていたとはいえ、いきなり職を失うという体験をしたのは初めてだったので、正直戸惑った。

その日一日は困惑したが、まぁしょうがないかと気持ちを切り替えて、とりあえず残りの時間をしっかりやって次を考えるようにした。

そしてとりあえず派遣期間が終わったら、一度内地に帰ってみようと思った。


残りの一ヶ月間は、淡々と過ぎていった。

時は2006年6月。

4年に一度のワールドカップの時期だった。

職場の同僚達と観戦した。

2002年は、東京で大騒ぎしたっけなと思いだしながら、4年後まさか沖縄で観ることになるとはその時は思いもしなかった。

結果は惨敗だったけど、4年に一度のお祭りをみんなと楽しめて良かった。


こうして6月が終わり、4ヶ月間の派遣の仕事も終わった。

自分としてはすぐに内地に行きたかったけど、友人が来るということで、それを待たなきゃならなかった。

それにすごくフラストレーションが溜まったのも事実だった。

相手の都合に合わせて、自分の思い通りに動けないって、すごく不自由だった。

一度内地に帰りたいから仕事を始めるわけにもいかないし、約一ヶ月の間、身動きが取れなかった。

早く次の動きに出たかった。

そして考えをまとめたかった。