東京に戻った自分は、数日間沖縄の余韻に浸りながら、元気を取り戻していた。

4日間の出来事を全て事細かく思い出しては、楽しさを振り返っていた。


1週間が過ぎたあたりからだろうか。

再び頭の中を不安が押し寄せるようになってきた。

悲壮感、焦燥感に追い立てられ、自分を再び卑下し、心の闇へと落ちていった。


「頑張ってこいよ」と送り出された支店、逃げ出してしまった本社オフィス、自信を無くし、鬱になった自分を恥ずかしい、弱い人間だと思った私は、どこにも戻る事はできない、先に進む活力も無く、迷路に迷い込んだ。


どこに自分の居場所があるのか、誰と接していたらいいのか、自分という存在を見失った。

言葉をなくし、頭の中で葛藤し、ベッドに横たわると、不安感から呼吸が乱れていた。

ぐるぐると回るネガティブな思いに、まるで抜け殻のように意識は薄れていった。


薄れいく意識の中、沖縄で味わった開放的な感覚をもう一度味わいたいと思っていた。

誰も自分の事を知らない所で、ゆっくりとしていたい、そう思った。


もう一度、沖縄へ行こう。

そう決めた。