虚無感、喪失感、全てのネガティブな感覚に支配されて、身動きが取れなかった自分は、これからの未来を思い、焦り、恐れ、悲観していた。


この生活に入る前、まだ何とかぎりぎりで働いて時に、気分転換にと夏の休暇をとって沖縄へ旅行に行こうと計画をたてていた。

自分がここまでなるとは思っていなかった時期に、決めていたことだった。


虚無の生活の中で、この旅行計画の日が近づいていた。

実際の所、外に出る事にも不安になっていた自分は、沖縄行きもどうするか迷っていた。

しかし、同じ部屋で同じ時を過ごすよりも、少しでも違う空気が味わえたらということで、予定通り実行に移すことになった。


電車を乗り継ぎ、羽田空港へと向かった。

出発の飛行機を待つ間、外に出られる事に、とても嬉しく思い、胸を高ぶらせ、興奮した。

僕を乗せた飛行機は二時間半をかけて、那覇空港へと着陸した。


これが僕と沖縄の初めての出会いだった。


この出会いがこれからの自分にこれほどまでに大きな影響を与えようとは、その時は思いもよらなかった。