会社を早退した私は、一度帰宅し、しばしの休息の後、心療内科へと向かった。

医師の診断は、パニック障害、抑鬱傾向、自律神経失調症という内容だった。

診断の間、私はまともに医師と会話をすることすらままならなかった。

診察の後、調剤薬局に向かった私はここで、自らの症状を再確認した。

薬剤師の顔を見て話す事が出来ない。

人の顔を見る事ができなかった。

とにかく下を向いている自分がいた・・・・


長期休職に入った私は、まず体を休める事から始めた。

最初の数日はとにかく寝続けた。

寝続ける事によって生活のバランスを崩していき、リズムもおかしくなった。

自らを責め続け、負い目をひしひしと感じていた。

誰かと会う自信もなくて、人と会話することすら怖くなった。

こんな情けない自分を誰かに見せるなんて、到底できやしない、そう思ってた。


自信をなくし、精神が抜け落ち、生きている意味が見出せず、ただただ時間を費やしていった。

虚無の時間を。

何かを始めなくては。

ただその活力が湧いてこない。

出口が入り口に繋がっている迷路に迷い込んだ。

部屋にいるとマイナスな事ばかり浮かんできて、自分はもう終わりだ、そういつも思ってた。

先はない。

どうにもならないんだ。

悲観していた。


部屋にいることに耐え切れず近くの公園に出向いた。

酒も飲んでいないのに、酔ったかのような感覚になり、呼吸は乱れ視界はぼやけ、ふらふらとしていた。

ベンチに腰掛けた時、不思議な感覚とであった。

ベンチに座る自分の姿が、空中から見えた。

まるで幽体離脱のような。

そんな感覚だった。

自分が自分なのか、なんなのか、それがわからなかった。

体と精神が離れていった。

そんな状態だった。