近年、多くの著名人が逝去している中、改めて、石原慎太郎の事を取り上げた一冊。

著者は、猪瀬直樹氏。

石原都知事の要請を受け、副知事に就任。

その後、石原氏の国政復帰に伴い、後任知事に当選、東京五輪誘致を決めた。

だが、スキャンダル絡みで都政を去り、作家に戻ったという、なかなかドラマティックな人生を歩んでいる人だ。

ワタクシ、猪瀬直樹氏の著書は、結構読んでいるが、作家としては大したものだと思う。


この本だが、石原氏の近くにいた、猪瀬氏が、作家石原慎太郎を、ライバル?、三島由紀夫と対比させながら書く、という、極めて面白いアプローチになっている。


父の早逝で、家長として、母、弟裕次郎を養うために、太陽の季節という、当時としては斬新な切り口と表現力で、一大ブームを起こした新進気鋭の作家としてスターダムに登り、更に、映画、テレビというメディアミックスの先駆けの軌跡を残した石原慎太郎。


石原慎太郎の存在が、少し先輩にあたる三島由紀夫に、過剰に意識させる様になる辺りの下りは、非常に興味深い。


両者共に鬼籍に入っている今、改めて読む価値がある一冊です。