中学の不登校親の会の方々から、子どもが極度の自暴自棄や自殺願望に走る傾向があるケースが時々報告される。このような状況に置かれた親の心境は非常に厳しく、かなり追い込まれていることが多い。しかし、こうした時に緊急で相談できる場所がまだまだ少ないと感じている。
臨床心理士や公認心理士との相談がその受け皿となるが、現在、学校ごとにスクールカウンセラーを配置する動きがあるものの、まだ十分に浸透しているとはいえない。
振り返ると、我が家でも昨年の夏、長男がかなり沈んでいたことを思い出す。Switchやタブレット、家の中の壁などが破壊されていたのがちょうど昨年の夏頃だった。このブログも、しばらくの間は書く気力がなかったし、次男や三男も少なからず影響を受け、いろんな活動が止まってしまっていた時期だった。
今になって長男に当時のことを聞いてみると、生きている意味がわからなかったと振り返る。我が家でも、当時長男との関係が悪化していたら、深い闇に陥っていたかもしれない。当時は、とにかく刺激を与えず、なるべく彼のペースや意思を尊重し、サポートすることに必死だった。長男は一人になるのを怖がっていたようなので、なるべく一人にさせないようにし、次男も不登校だったため一緒に過ごしていたことが、長男にとっては良かったのかもしれない。しかし、親としても非常に辛い時期だった。
中学2年生あたりの男子は精神的にも繊細な時期ある。こんな時期に受験の話しや将来の話しも一緒くたになってやってくる。大人の世界でもプレッシャーに弱い人はごまんと見ているが、まるで経験のない子ども達に、さらに、一昔前よりも複雑になっているこの世情において将来を考えさせるのは非常に酷な事だと思ってしまう。
何も考えない事が乗り切るコツなのかもしれない。
逆に考えると潰れてしまう。
そんな複雑な状況に我々は今いるのだと認識している。