昨日は上毛俳句会の吟行。国の重要文化財の彦部家住宅に連れて行ってもらった。住宅といっても広大な土地に建てられた城館。彦部家は室町時代にこの地に屋敷を構えたという。現在の当主が一回り、色々と説明してくれた。その話が思ったより興味深っかったので、みんな俳句を作る暇がなかったようだ。一時間ほどの吟行だった。苦し紛れにいい句ができることがある。さて、今回はどうだったたか。

木に実降る空堀跡の野面積 絵里子

彦部家の竹の靴ベラ秋の風 千鶴子

渡良瀬の土手の向うの曼珠沙華 美智子

古文書の静かにねむる蔵の秋 明子

赤とんぼコスモス畑おほふほど 清英

刈るか残すか石垣の葛の花 康雄

蚯蚓鳴く三百年の畳の間 和利

石垣の手まへ一むら曼珠沙華 弘

 

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