雨にあぢさゐ切取線に鋏に絵 弘

 私の旧作。紫陽花と切取線を単純に並べている。雨に紫陽花、切取線に鋏の絵は当たり前といえば当り前。二十年近く前の句だが、この作り方を思いついた時は少し得意だった。今でもたまにやる。俳句では常套手段だろう。でも上手くいったときはとても気分がいい。

 我が家の庭の紫陽花が満開に近くなった。去年よりも花の数が多いようだ。紫陽花といえば梅雨だが、ご多分に漏れず花期が早まっている。梅雨入りの時には散ってしまっているかも知れない。散った後の剪定をうまくやれば来年も咲いてくれる。毎朝、庭に面した窓を開けるのがちょっと楽しみ。

 

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